神経難病患者の嚥下評価におけるクリティカルパスの導入
当病棟では, 摂食嚥下障害のある神経難病患者の検査入院を受け入れ, 医師, 看護婦, 栄養士, 言語聴覚士による嚥下評価, 嚥下に関する指導, 訓練を行っている. しかし, 指導, 訓練の計画に個人差があり, 嚥下評価の時期もまちまちであった. そこで今回, 各職種のチームワークの充実による嚥下評価の活用とケアレベルの統一と患者, 家族が納得, 理解した治療への参加をめざし, クリティカルパス(以下CP)の導入を試みた. 対象:嚥下検査入院の神経難病患者5名 方法:嚥下チームによるCPの作成. CP使用後, 患者, 家族, 医療スタッフヘアンケート調査を実施し, 患者の満足度, 理解度, 嚥下...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2001, Vol.5 (suppl), p.125-125 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当病棟では, 摂食嚥下障害のある神経難病患者の検査入院を受け入れ, 医師, 看護婦, 栄養士, 言語聴覚士による嚥下評価, 嚥下に関する指導, 訓練を行っている. しかし, 指導, 訓練の計画に個人差があり, 嚥下評価の時期もまちまちであった. そこで今回, 各職種のチームワークの充実による嚥下評価の活用とケアレベルの統一と患者, 家族が納得, 理解した治療への参加をめざし, クリティカルパス(以下CP)の導入を試みた. 対象:嚥下検査入院の神経難病患者5名 方法:嚥下チームによるCPの作成. CP使用後, 患者, 家族, 医療スタッフヘアンケート調査を実施し, 患者の満足度, 理解度, 嚥下評価の活用度の観点から評価する. CPを導入したことでスタッフによるケアの差がなくなり, 各々が嚥下チームにおける専門的役割を再認識し積極的アプローチにつながった. 患者, 家族からは, 「入院期間中のスケジュールがわかりやすく訓練や指導に積極的に参加でき, 理解が深まった」との言葉があった. CPの導入により, 職種間の嚥下評価の共通認識ができ, インフォームドコンセント(以下IC)の充実, 一定レベルのケアの確保と継続性が高まった. これは, ケアの質, 患者満足度の向上につながったと考えられる. 今後は, 嚥下障害の在宅ケアに重点をおいたCPも作成し, 活用していきたい. |
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ISSN: | 1343-8441 |