TMDU式アンケートを用いた摂食・嚥下機能評価:疾患別の検討
摂食嚥下機能評価に関して簡便で効率的な評価を行う為アンケートを試作し, 併せて客観的評価結果との対応を疾患別に比較したので報告する. 対象症例は歯学部高齢者歯科外来患者86例, 第2口腔外科の舌口底原発腫瘍患者18例と医学部神経内科及び理学療法部の患者59例の計103例. これらの患者を対象にアンケートと同時に客観的評価として反復唾液嚥下テスト(RSST)及び30cc水飲みテストを実施した. 義歯不適合患者の多い高齢者歯科ではアンケート項目「固い物が食べにくい」にチェックを付けた数が多く, RSST又は水飲みテストで異常を認めた患者はアンケートで高得点を認めた. 舌口底原発腫瘍患者では腫瘍切除...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2001, Vol.5 (suppl), p.73-73 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 摂食嚥下機能評価に関して簡便で効率的な評価を行う為アンケートを試作し, 併せて客観的評価結果との対応を疾患別に比較したので報告する. 対象症例は歯学部高齢者歯科外来患者86例, 第2口腔外科の舌口底原発腫瘍患者18例と医学部神経内科及び理学療法部の患者59例の計103例. これらの患者を対象にアンケートと同時に客観的評価として反復唾液嚥下テスト(RSST)及び30cc水飲みテストを実施した. 義歯不適合患者の多い高齢者歯科ではアンケート項目「固い物が食べにくい」にチェックを付けた数が多く, RSST又は水飲みテストで異常を認めた患者はアンケートで高得点を認めた. 舌口底原発腫瘍患者では腫瘍切除術範囲が広いとアンケートの口腔相関連の項目でチェックが多く, 水飲みテストでもむせはないが喉頭挙上回数が多く, 時間を要した. 一方RSSTは切除範囲と関係なく全ての症例で異常を認めなかった. 神経内科及び理学療法部の患者ではアンケートのチェック項目に顕著な偏りはなつかたが, RSSTと水飲みテストではそれぞれ異なったアンケート項目を反映した. 以上より, 種々の疾患でアンケート結果にそれぞれ特徴的な傾向がみられた. 本アンケートのような比較的簡便な方法を使用することで摂食嚥下機能の問題の有無を判定することができると考えた. |
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ISSN: | 1343-8441 |