咀嚼負荷嚥下法:Process-Swallowing Test健常人と摂食・嚥下障害患者との比較
健常者, 摂食嚥下障害患者において, 咀嚼負荷による藤下造影(VF)検査を行い, 嚥下動態の変化を比較検討した. 健常成人10名(男性6名, 女性4名, 平均年齢29. 2歳)および摂食嚥下障害者11名(男性9名, 女性2名, 平均年齢61. 8歳)に対して, 50%バリウム水溶液(液体)10ml, バリウム含有コンビーフ(コンビーフ)8g, 液体5mlコンビーフ4gの混合物(混合物)を用い, VFを行った. 液体は命令廉下, 咀嚼嚥下の2施行, 他は咀嚼嚥下を各1同ずつ施行し側面像を記録した. 得られた映像より嚥下動態の評価を行った. 健常者では咀嚼負荷によりStageII transpor...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2001, Vol.5 (suppl), p.62-62 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 健常者, 摂食嚥下障害患者において, 咀嚼負荷による藤下造影(VF)検査を行い, 嚥下動態の変化を比較検討した. 健常成人10名(男性6名, 女性4名, 平均年齢29. 2歳)および摂食嚥下障害者11名(男性9名, 女性2名, 平均年齢61. 8歳)に対して, 50%バリウム水溶液(液体)10ml, バリウム含有コンビーフ(コンビーフ)8g, 液体5mlコンビーフ4gの混合物(混合物)を用い, VFを行った. 液体は命令廉下, 咀嚼嚥下の2施行, 他は咀嚼嚥下を各1同ずつ施行し側面像を記録した. 得られた映像より嚥下動態の評価を行った. 健常者では咀嚼負荷によりStageII transport(STII)が出現し, 嚥下反射開始前に食塊が中咽頭まで輸送されていた例を多く認めた. さらに, 液体および混合物の咀嚼時には, 食塊が中咽頭を越えて下咽頭まで流れ込んでいだ例も認められた. しかし, 誤嚥は認められなかった. 摂食嚥下障害者でも咀嚼負荷によりSTHが出現し, 液体, 混合物の咀嚼負荷時には誤嚥が認められる例があった. 一方, STIIがほとんど出現しなかった症例も存在した. 摂食嚥下障害者でもSTIIま出現するが, この例に誤嚥を認めたものがあった. 一方, STIIが出現しない例もあり, 従来の誤嚥の病態の考察には一考を要すると思われた. |
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ISSN: | 1343-8441 |