重度知的障害者施設における摂食・嚥下機能の実態調査

【はじめに】重度知的障害児者の高齢化にともない口腔内も変化し, 摂食・嚥下機能に関しても歯牙喪失による問題が係わってくる. 重度知的障害者の摂食・嚥下機能に関する実態を調査し, 歯牙喪失との関連について検討を加えたのでこれを報告する. 【対象と方法】対象は平成10年7月から平成11年1月までに都内T福祉園に入所していた重度知的障害者77名(男子47名, 女子30名)であり, 年齢は21~59歳(平均34.9歳)である. 合併症としては, てんかんが33名(42.9%)と最も多く, 自閉症等の精神疾患, 視力障害, 他の神経疾患, 症候群, 呼吸器疾患, 胃腸障害, 脳性麻痺の順に多く認められた...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 1999, Vol.1999 (suppl), p.156-156
Hauptverfasser: 岩間一実, 鎌田未幾, 井上美津子, 佐々竜二, 鈴木晴江, 杉村ふぶき, 藤本まり子, 鈴木美和
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】重度知的障害児者の高齢化にともない口腔内も変化し, 摂食・嚥下機能に関しても歯牙喪失による問題が係わってくる. 重度知的障害者の摂食・嚥下機能に関する実態を調査し, 歯牙喪失との関連について検討を加えたのでこれを報告する. 【対象と方法】対象は平成10年7月から平成11年1月までに都内T福祉園に入所していた重度知的障害者77名(男子47名, 女子30名)であり, 年齢は21~59歳(平均34.9歳)である. 合併症としては, てんかんが33名(42.9%)と最も多く, 自閉症等の精神疾患, 視力障害, 他の神経疾患, 症候群, 呼吸器疾患, 胃腸障害, 脳性麻痺の順に多く認められた. 事前に調査表を各寮の生活指導責任者に配布し, 入所者の摂食状況と問題点を調査した. 昼食時間を延長し, 歯科医師・歯科衛生士・栄養士・精神科医師が食堂にて, 昼食およびテストフードを用いて摂食状況を診査し摂食指導を行った.
ISSN:1343-8441