在宅における摂食・嚥下に関する調査

[はじめに] 現在病院では, 経管栄養に頼っている患者が増えている. そしてその患者と家族は重症のため自宅へ帰ることに多くの不安を持っている. 一方在宅で患者を看ている状況がある. 摂食・嚥下障害のある患者が在宅生活をしていくためには, 食事の介助が不可欠となる. その支えの一つに訪問看護ステーションがある. 今回の目的は, 在宅患者における摂食・嚥下障害の現状を把握することである. 訪問看護を受けている患者について, 訪問看護ステーションの看護婦に対し, アンケート調査を行なったのでここに報告する. [対象] 三重県内の伊勢, 津, 久居地区の訪問看護を受けている患者を対象とした. [方法]...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 1999, Vol.1999 (suppl), p.105-105
Hauptverfasser: 高山文博, 古屋正, 直江祐樹, 福本久人, 森正博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[はじめに] 現在病院では, 経管栄養に頼っている患者が増えている. そしてその患者と家族は重症のため自宅へ帰ることに多くの不安を持っている. 一方在宅で患者を看ている状況がある. 摂食・嚥下障害のある患者が在宅生活をしていくためには, 食事の介助が不可欠となる. その支えの一つに訪問看護ステーションがある. 今回の目的は, 在宅患者における摂食・嚥下障害の現状を把握することである. 訪問看護を受けている患者について, 訪問看護ステーションの看護婦に対し, アンケート調査を行なったのでここに報告する. [対象] 三重県内の伊勢, 津, 久居地区の訪問看護を受けている患者を対象とした. [方法] アンケートの内容は, (1)訪問している患者数(2)摂食・嚥下障害のある患者数(3)経管栄養を行なっている患者数. また, 摂食・嚥下障害があると考えられる患者個々に対して, (1)年齢(2)性別(3)嚥下障害の程度(経管栄養, ゼリー, 全粥+経管栄養, 全粥, 普通食・・)(4)どのような障害か(食べることに無関心, 口に運ぶことができない, むせる, 時間がかかる・・)(5)食事の方法(箸で, スプーンで, 手で, 介助で食べさせる)(6)原因と考えられる疾患(7)座位の程度(8)食事時の姿勢(9)話すことができるか(10)舌を動かすことができるか(11)介助者は誰か(12)介助の程度(13)嚥下治療の有無(14)肺炎・発熱を繰り返すか(15)誰が食事を作るかとした. [結果] 訪問している患者の数は169名であった. その中で摂食・嚥下障害があると考えられる患者の数は28名16.6%であった. うち経管栄養を利用している患者は5名3.0%であった 患者の年齢などに検討をおこなった.
ISSN:1343-8441