Pierre-Robin症候群の摂食・嚥下機能訓練と口腔衛生管理

Pierre‐Robin症候群は先天異常の1つであり, 下顎領域の低形成により下顎後退, 小顎, 舌根沈下等を主徴とし呼吸管理を必要とする疾患である. 今回, 我々はPierre-Robin症候群の患児の摂食機能訓練と口腔衛生管理を経験したので報告する. A. K. 女児 平成4年9月26日生 初診時 平成10年7月14日(5歳9か月) 在胎40週2654g, 帝王切開にて出生. 蹄泣なく四肢緊張九進のため呼吸管理を施す. 発声(-), 嚥下反射(-), 四肢運動(-)のため生後4か月まで入院し経管栄養管理であった. X線所見から下顎形成不全によりPierre-Robin症候群と診断され,...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 1999, Vol.1999 (suppl), p.69-69
Hauptverfasser: 鎌田未幾, 岩間一実, 清水康代, 井上美津子, 佐々竜二, 鈴木規子, 山下夕香里
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Pierre‐Robin症候群は先天異常の1つであり, 下顎領域の低形成により下顎後退, 小顎, 舌根沈下等を主徴とし呼吸管理を必要とする疾患である. 今回, 我々はPierre-Robin症候群の患児の摂食機能訓練と口腔衛生管理を経験したので報告する. A. K. 女児 平成4年9月26日生 初診時 平成10年7月14日(5歳9か月) 在胎40週2654g, 帝王切開にて出生. 蹄泣なく四肢緊張九進のため呼吸管理を施す. 発声(-), 嚥下反射(-), 四肢運動(-)のため生後4か月まで入院し経管栄養管理であった. X線所見から下顎形成不全によりPierre-Robin症候群と診断され, また喉頭ファイバー検査により喉頭の形態異常はなく機能的嚥下障害と診断される. 2歳代までは誤嚥性肺炎を頻発し, 3歳6か月で独歩可となる. 現在, 全身発育状態は暦齢平均より小さく, 知的障害は顕著ではないが音声障害が重度である.
ISSN:1343-8441