高齢者の歩行時の筋同時収縮活動におけるシステマティックレビュー

【目的】本システマティックレビュー研究は,加齢の変化により高齢者の歩行時の筋同時収縮活動(muscle co-contraction:以下,MCo)における評価対象の部位別または部位間の変化の特徴を捉えることを目的とした。【方法】MCo・gait・elderlyの関連キーワードを組み合わせて検索式を行った。検索期間は,1985から2021.07.08で,3つのデータベースとハンドサーチで検索した。観察研究の評価法にNewcastle-Ottawa scale(以下,NOS)を使用した。【結果】402件の文献が該当し,最終的に10件採択した。部位別報告数は,trunk 1件,thigh 8件,s...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2024/04/20, Vol.51(2), pp.33-40
Hauptverfasser: 木村, 太祐, 前園, 佑貴
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】本システマティックレビュー研究は,加齢の変化により高齢者の歩行時の筋同時収縮活動(muscle co-contraction:以下,MCo)における評価対象の部位別または部位間の変化の特徴を捉えることを目的とした。【方法】MCo・gait・elderlyの関連キーワードを組み合わせて検索式を行った。検索期間は,1985から2021.07.08で,3つのデータベースとハンドサーチで検索した。観察研究の評価法にNewcastle-Ottawa scale(以下,NOS)を使用した。【結果】402件の文献が該当し,最終的に10件採択した。部位別報告数は,trunk 1件,thigh 8件,shank 9件であり,対象者内での部位間の関係性の報告はなかった。レビュー結果は,加齢の変化により高齢者の歩行時ではtrunkのMCoが低く,下肢MCoで高い特徴所見がみられた。下肢MCoでも主にthighが高くshankは一様の結果ではなかった。【結論】加齢の変化により,高齢者は下肢MCo増加により下肢剛性力を高めて歩行時の安定性確保を図る適応変化が起こっていると推察された。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.12414