心臓移植患者に対する回復期外来心臓リハビリテーションの補助としての神経筋電気刺激療法の効果: シングルケースデザインを用いた検討

【目的】心臓移植(以下,心移植)患者の外来心臓リハビリテーション(以下,心リハ)に神経筋電気刺激療法(以下,NMES)を加え,身体機能改善に相乗効果があるかを検証した。【方法】症例は40 歳代男性。心移植後から心リハを開始した。研究デザインはA(基礎水準期)-B(介入期)-A(基礎水準期)とし,各期間を8 週間とした。測定点は0 週目,8 週目,16 週目,24 週目とした。週1 回の心リハに加えて,介入期のみ下肢に対するNMES を50分/日,週5回実施した。【結果】嫌気性代謝閾値は(16.7,20.6,22.8,17.9)mL/kg/min,下肢筋力は(0.69,0.70,0.76,0.7...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2021, Vol.48(6), pp.607-613
Hauptverfasser: 瀬古, 博正, 加藤, 倫卓, 小野, 慎太郎, 海野, 真弓, 表, 俊也, 表, 信吾
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】心臓移植(以下,心移植)患者の外来心臓リハビリテーション(以下,心リハ)に神経筋電気刺激療法(以下,NMES)を加え,身体機能改善に相乗効果があるかを検証した。【方法】症例は40 歳代男性。心移植後から心リハを開始した。研究デザインはA(基礎水準期)-B(介入期)-A(基礎水準期)とし,各期間を8 週間とした。測定点は0 週目,8 週目,16 週目,24 週目とした。週1 回の心リハに加えて,介入期のみ下肢に対するNMES を50分/日,週5回実施した。【結果】嫌気性代謝閾値は(16.7,20.6,22.8,17.9)mL/kg/min,下肢筋力は(0.69,0.70,0.76,0.74)%BW,通常歩行速度は(1.17,1.36,1.41,1.37)m/s と変化した(それぞれ0 週目,8 週目,16 週目,24 週目)。【結論】心移植患者の心リハにNMES を加えることで,身体機能の改善に寄与する可能性が考えられた。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.12071