リスク管理を行ったうえでのリハビリテーション介入によりADL 維持向上を図ることができたミトコンドリア病の一症例

【目的】慢性進行性外眼筋麻痺(以下,CPEO)のミトコンドリア病に対して,リスク管理を行ったうえでのPT 介入により,身体機能・ADL 維持向上が得られたので報告する。【症例紹介】骨格筋異常・肥大型心筋症症状で精査加療目的に入院した50 代女性。入院期間中に確定診断までは至らなかったが,最終的にPCR にてmitochondrial DNA の多重欠失が認められ,筋病理所見からCPEO の診断に至った。【経過】入院後2 日目よりPT を開始した。生化学検査やモニター管理などを行いながら,動作練習を中心に行った。入院36 日目にBI5 点から20 点,mFIM19 点から25 点へ改善した。【結...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2021, Vol.48(3), pp.312-320
Hauptverfasser: 渡辺, 祐樹, 柳沼, 里英, 伊橋, 光二, 小野, 洋子, 添田, 健仁, 佐藤, 真理, 大井, 直往
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】慢性進行性外眼筋麻痺(以下,CPEO)のミトコンドリア病に対して,リスク管理を行ったうえでのPT 介入により,身体機能・ADL 維持向上が得られたので報告する。【症例紹介】骨格筋異常・肥大型心筋症症状で精査加療目的に入院した50 代女性。入院期間中に確定診断までは至らなかったが,最終的にPCR にてmitochondrial DNA の多重欠失が認められ,筋病理所見からCPEO の診断に至った。【経過】入院後2 日目よりPT を開始した。生化学検査やモニター管理などを行いながら,動作練習を中心に行った。入院36 日目にBI5 点から20 点,mFIM19 点から25 点へ改善した。【結論】本症例に対しては,生化学検査や循環動態,自覚症状など様々な面からモニタリングし,リスク管理を徹底したうえでPT 介入を行い,身体機能およびADL・QOL の維持向上を図ることができた。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.11895