Bennett lesion に起因する棘上筋のinternal impingement が症状の原因と思われた社会人野球投手に対する治療経験

【目的】Bennett lesion に起因する棘上筋のinternal impingement が症状の原因と思われる症例に対し,投球動作の改善を目的とした運動療法を行った結果,競技復帰が可能となったので報告する。【方法】症例は右肩関節の投球時痛が主訴の29 歳男性。投球動作はearly cocking 期から胸椎伸展と投球側への体幹回旋保持が不足し,非投球側への早期の体幹回旋運動の開始および過剰な体幹側屈がみられた。投球時痛は肩甲上腕関節後方に認め,身体機能評価から棘上筋のinternal impingementが痛みの原因と考えられ,肩関節への負荷の少ない投球動作を獲得するための運動療法...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2020, Vol.47(6), pp.600-608
Hauptverfasser: 中辻, 晋太郎, 木山, 良二, 川田, 将之, 久保田, 正一, 吉元, 洋一, 貴嶋, 芳文, 秦, 一貴, 亀田, 友愛, 菊池, 春菜
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】Bennett lesion に起因する棘上筋のinternal impingement が症状の原因と思われる症例に対し,投球動作の改善を目的とした運動療法を行った結果,競技復帰が可能となったので報告する。【方法】症例は右肩関節の投球時痛が主訴の29 歳男性。投球動作はearly cocking 期から胸椎伸展と投球側への体幹回旋保持が不足し,非投球側への早期の体幹回旋運動の開始および過剰な体幹側屈がみられた。投球時痛は肩甲上腕関節後方に認め,身体機能評価から棘上筋のinternal impingementが痛みの原因と考えられ,肩関節への負荷の少ない投球動作を獲得するための運動療法を行った。【結果】異常な投球動作に関連する身体機能の改善を図った結果,全力投球が可能となった。【結論】身体機能評価から障害部位を推定し,投球動作の改善を目的とした運動療法を行うことが重要であると考えられた。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.11705