慢性閉塞性肺疾患増悪入院患者に対する非侵襲的陽圧換気療法を用いた理学療法介入: 超音波画像診断装置を用いた横隔膜移動距離に着目して

【目的】慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease;以下,COPD)増悪患者の運動時に非侵襲的陽圧換気療法(Noninvasive Positive Pressure Ventilation;以下,NPPV)を併用し,超音波画像診断装置にて横隔膜移動距離の変化を検証した。結果をもとに,理学療法時にNPPV を導入し,良好な転帰が得られたため報告する。【症例紹介】COPD 増悪にて入院し,第5 病日より理学療法を開始。呼吸困難感にて離床が困難であり,運動時のNPPV 併用効果を検証した。【経過】NPPV 併用による運動時間,呼吸困難感,横隔膜移動...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2019, Vol.46(6), pp.442-449
Hauptverfasser: 杉谷, 竜司, 西山, 理, 白石, 匡, 藤田, 修平, 水澤, 裕貴, 工藤, 慎太郎, 大城, 昌平, 東本, 有司, 木村, 保, 東田, 有智, 福田, 寛二
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease;以下,COPD)増悪患者の運動時に非侵襲的陽圧換気療法(Noninvasive Positive Pressure Ventilation;以下,NPPV)を併用し,超音波画像診断装置にて横隔膜移動距離の変化を検証した。結果をもとに,理学療法時にNPPV を導入し,良好な転帰が得られたため報告する。【症例紹介】COPD 増悪にて入院し,第5 病日より理学療法を開始。呼吸困難感にて離床が困難であり,運動時のNPPV 併用効果を検証した。【経過】NPPV 併用による運動時間,呼吸困難感,横隔膜移動距離の改善を確認でき,理学療法にNPPV を導入した。日常生活動作の改善にて第25 病日に退院した。【まとめ】COPD 増悪患者の離床促進にNPPV 導入が有効であり,横隔膜移動距離は動的肺過膨張の客観的な評価指標として有用であった。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.11609