低速度レジスタンス運動時の筋内活動分布の解析: 高密度表面筋電図を用いて

【目的】低速度レジスタンストレーニング(以下,LRT)時における筋活動動態を明らかにすること。【方法】健常成人男性13 名を対象に,LRT,高強度運動(以下,HI),低強度運動の3 条件で膝関節伸展運動を3 セット実施した。運動中の外側広筋の筋活動を高密度表面筋電図で測定し,各条件で,電極内の%MVC(Maximum Voluntary Contraction),電極内の異質性を表す修正エントロピー,積分筋電図(以下,iEMG)で比較した。【結果】LRT の%MVC は高強度運動と比較して,1 セット目では有意に低値を示したが,3 セット目には同等の筋活動が認められた。LRT と高強度運動では...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2019, Vol.46(1), pp.30-37
Hauptverfasser: 中谷, 友哉, 福田, 真知子, 北川, 裕樹, 宮本, 俊朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【目的】低速度レジスタンストレーニング(以下,LRT)時における筋活動動態を明らかにすること。【方法】健常成人男性13 名を対象に,LRT,高強度運動(以下,HI),低強度運動の3 条件で膝関節伸展運動を3 セット実施した。運動中の外側広筋の筋活動を高密度表面筋電図で測定し,各条件で,電極内の%MVC(Maximum Voluntary Contraction),電極内の異質性を表す修正エントロピー,積分筋電図(以下,iEMG)で比較した。【結果】LRT の%MVC は高強度運動と比較して,1 セット目では有意に低値を示したが,3 セット目には同等の筋活動が認められた。LRT と高強度運動では修正エントロピーに有意差を認めなかった。iEMG では3 条件間に有意差を認めなかった。【結論】LRT はHI,LI と同様のiEMG を示し,セット数を重ねる毎にHI と同等の%MVC,運動単位の動員様式となり,HI と同等の活動になることが示唆された。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.11449