運動器疾患への電気刺激療法

運動器系疾患に対する急性期のリハビリテーションは, 過剰な安静(不活動)を回避し日常生活動作や身体活動を速やかに再開することが必須で, 運動療法や患者教育とともに物理療法が推奨されている. そのなかでも電気刺激療法は, 運動器系疾患に必発する疼痛や筋力低下に対する物理療法手段として従来から実施され, 多くの先行研究で有効性が示されてきた. 鎮痛を目的とした電気刺激療法は, 急性痛の鎮痛効果に加えて, 薬物使用量の軽減や薬物療法に伴う副作用症状の軽減に寄与するとの報告もあり, 慢性痛の予防にも貢献できる可能性がある. 筋力増強を目的とした電気刺激療法においても, 筋萎縮の予防や筋力の改善に関する...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2017-10, Vol.44 (suppl-3), p.122-122
1. Verfasser: 徳田光紀
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:運動器系疾患に対する急性期のリハビリテーションは, 過剰な安静(不活動)を回避し日常生活動作や身体活動を速やかに再開することが必須で, 運動療法や患者教育とともに物理療法が推奨されている. そのなかでも電気刺激療法は, 運動器系疾患に必発する疼痛や筋力低下に対する物理療法手段として従来から実施され, 多くの先行研究で有効性が示されてきた. 鎮痛を目的とした電気刺激療法は, 急性痛の鎮痛効果に加えて, 薬物使用量の軽減や薬物療法に伴う副作用症状の軽減に寄与するとの報告もあり, 慢性痛の予防にも貢献できる可能性がある. 筋力増強を目的とした電気刺激療法においても, 筋萎縮の予防や筋力の改善に関する肯定的な報告が多いが, 本邦では急性期症例に対しては積極的に実施されていない現状がある.
ISSN:0289-3770