人工股関節全置換術術後急性期患者におけるベッドからの起き上がり方法の違いが動作時の股関節角度,時間,疼痛,困難感に与える影響

【目的】人工股関節全置換術(total hip arthroplasty;以下,THA)術後急性期患者におけるベッドからの起き上がり方法の違いが,動作時の股関節角度,時間,疼痛,困難感に与える影響を明らかにすること。【方法】THA 術後第7 病日の患者18 名を対象とした。降りる方向と自己介助方法により分けた6 種類のベッドからの起き上がり方法を実施し,三次元動作解析装置を用いて分析した。評価項目は動作時股関節最大角度(屈曲,内転,内旋),動作時間,疼痛と困難感とし,各方法間で比較した。【結果】術側方向への起き上がり方法は,非術側方向に比べて,動作時術側股関節最大内転角度が各方法間で有意に低値...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2017, Vol.44(6), pp.408-414
Hauptverfasser: 山原, 純, 萩尾, 佳介, 坂, 浩文, 稲場, 仁樹, 谷口, 陽一, 農端, 芳之, 齊藤, 正伸
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】人工股関節全置換術(total hip arthroplasty;以下,THA)術後急性期患者におけるベッドからの起き上がり方法の違いが,動作時の股関節角度,時間,疼痛,困難感に与える影響を明らかにすること。【方法】THA 術後第7 病日の患者18 名を対象とした。降りる方向と自己介助方法により分けた6 種類のベッドからの起き上がり方法を実施し,三次元動作解析装置を用いて分析した。評価項目は動作時股関節最大角度(屈曲,内転,内旋),動作時間,疼痛と困難感とし,各方法間で比較した。【結果】術側方向への起き上がり方法は,非術側方向に比べて,動作時術側股関節最大内転角度が各方法間で有意に低値であった。最大屈曲角度,最大内旋角度,動作時間,疼痛と困難感は各方法間において差を認めなかった。【結論】術側方向への起き上がり方法は,非術側方向への方法に比べて,動作時の術側股関節の最大内転角度が低値を示す。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.11175