長期臥床となった高齢心疾患患者における回復期リハビリテーション病院入院での運動療法効果

【目的】急性期病院での心疾患加療による臥床期間が,回復期病院での有酸素運動効果に与える影響を明らかにすることを目的とした。【方法】回復期病院に入院し,心肺運動負荷試験を実施した心疾患患者を長期臥床群26 名,短期臥床群21 名に分類した。当院転院時のBarthel Index(以下,BI),1 ヵ月の介入前後の運動耐容能(PeakVO2,%PVO2)を解析した。【結果】BI は有意差がなかった。運動耐容能は交互作用が有意であり,長期臥床群が短期臥床群に比べて有意に改善した。単純主効果の検定では,両群ともに介入後が有意に高かった。一方,介入前,長期臥床群は短期臥床群に比べて有意に低値であったが,...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 2016, Vol.43(5), pp.390-396
Hauptverfasser: 山本, 智史, 青山, 敏之, 遠藤, 宗幹, 澤田, 辰徳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】急性期病院での心疾患加療による臥床期間が,回復期病院での有酸素運動効果に与える影響を明らかにすることを目的とした。【方法】回復期病院に入院し,心肺運動負荷試験を実施した心疾患患者を長期臥床群26 名,短期臥床群21 名に分類した。当院転院時のBarthel Index(以下,BI),1 ヵ月の介入前後の運動耐容能(PeakVO2,%PVO2)を解析した。【結果】BI は有意差がなかった。運動耐容能は交互作用が有意であり,長期臥床群が短期臥床群に比べて有意に改善した。単純主効果の検定では,両群ともに介入後が有意に高かった。一方,介入前,長期臥床群は短期臥床群に比べて有意に低値であったが,介入後有意差はなかった。【結論】長期臥床例では,回復期病院入院時の日常生活動作能力が短期臥床例と同等であっても,運動耐容能は低値であった。一方でその改善度は短期臥床例よりも高く,回復期病院で高い有酸素運動効果が期待できると考える。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.11077