ショートステイ利用前後における要介護者のADL と介護者の介護負担の変化

【目的】本研究の目的は,ショートステイ利用前後における要介護者のADL の変化と介護者の介護負担の変化に関連する要因,および自宅と施設における離床時間について検証することである。【方法】対象はショートステイを利用する要介護者50 名とその主介護者50 名とした。調査項目は要介護者のADLと介護者の介護負担とした。【結果】ショートステイ利用後に要介護者のADLは有意な改善が認められた。多重ロジスティック回帰分析の結果,介護者の介護負担の変化に関連する要因として,要介護度,介護者仕事の有無が有意な関連因子として抽出された。自宅とショートステイ利用中の離床時間には有意な差は認めなかった。【結論】ショ...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 2016, Vol.43(4), pp.323-332
Hauptverfasser: 岡前, 暁生, 原田, 和宏, 岡田, 誠, 松下, 和弘, 村岸, 亜伊子, 和田, 智弘, 和田, 陽介, 浅川, 康吉, 道免, 和久
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】本研究の目的は,ショートステイ利用前後における要介護者のADL の変化と介護者の介護負担の変化に関連する要因,および自宅と施設における離床時間について検証することである。【方法】対象はショートステイを利用する要介護者50 名とその主介護者50 名とした。調査項目は要介護者のADLと介護者の介護負担とした。【結果】ショートステイ利用後に要介護者のADLは有意な改善が認められた。多重ロジスティック回帰分析の結果,介護者の介護負担の変化に関連する要因として,要介護度,介護者仕事の有無が有意な関連因子として抽出された。自宅とショートステイ利用中の離床時間には有意な差は認めなかった。【結論】ショートステイの利用により要介護者のADL は悪化よりむしろ改善することが示唆された。また,介護者の介護負担は,要介護者の要介護度が高く,仕事をしている介護者において不変であるか減少する可能性が示唆された。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.11121