脳性麻痺児における粗大運動機能別の股関節筋解離術前後5年間の股関節脱臼の変化
【目的】脳性麻痺児における粗大運動機能別の股関節筋解離術前後5 年間の股関節脱臼の変化を明らかにすること。【方法】対象は粗大運動能力分類システム(以下,GMFCS)レベルⅢ~Ⅴの脳性麻痺児33 名(38 ~159 ヵ月)とした。股関節のレントゲン画像を術前・術後1 年・術後3 年・術後5 年で調査し,反復測定二元配置分散分析および単純主効果検定にて検討した。【結果】すべての項目で術後主効果を認め,Sharp 角と臼蓋外側縁傾斜角では交互作用が確認された。GMFCS レベルⅢにて大腿骨頭の側方化の指標である骨頭-涙痕間距離は術後変化なく,Sharp 角は術前と比較して術後3 年・術後5 年で,術...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2016, Vol.43(4), pp.293-299 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】脳性麻痺児における粗大運動機能別の股関節筋解離術前後5 年間の股関節脱臼の変化を明らかにすること。【方法】対象は粗大運動能力分類システム(以下,GMFCS)レベルⅢ~Ⅴの脳性麻痺児33 名(38 ~159 ヵ月)とした。股関節のレントゲン画像を術前・術後1 年・術後3 年・術後5 年で調査し,反復測定二元配置分散分析および単純主効果検定にて検討した。【結果】すべての項目で術後主効果を認め,Sharp 角と臼蓋外側縁傾斜角では交互作用が確認された。GMFCS レベルⅢにて大腿骨頭の側方化の指標である骨頭-涙痕間距離は術後変化なく,Sharp 角は術前と比較して術後3 年・術後5 年で,術後1 年と比較して術後5 年で有意に値が小さかった。【考察】GMFCS レベルⅢ・Ⅳでは,大腿骨頭の側方化は変化しないが骨盤の被覆が改善することで,股関節脱臼が改善したことが示唆された。運動機能の違いが骨盤の臼蓋形成に影響する可能性が示唆された。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.11079 |