拡大する理学療法部門における卒後教育の実際と課題: 組織マネジメントから考える理学療法士の卒後教育

「はじめに」 国が推し進めている, 医療・介護提供体制の改革と医療の機能分化を背景に, 我々理学療法士の職域も医療, 介護, 予防領域における専門分化と広がりを期待する. 日本の理学療法士は, 現在の約10万人から10年後には, 20万人規模へ拡大するものと予測される. 多くの現場が求める人材も, 量的な充足から質的向上へと転換している. 当然臨床でも, 組織マネジメントにおいても卒後教育は重要課題のひとつである. さらに医療・介護提供体制改革に理学療法士のスケールメリットを活かすために, 質の高い理学療法士を育成する仕組みづくりは喫緊の課題といえる. 本稿では, 臨床経験が比較的浅い理学療法...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2015, Vol.42(8), pp.710-711
Hauptverfasser: 大塚, 功, 青木, 啓成
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 国が推し進めている, 医療・介護提供体制の改革と医療の機能分化を背景に, 我々理学療法士の職域も医療, 介護, 予防領域における専門分化と広がりを期待する. 日本の理学療法士は, 現在の約10万人から10年後には, 20万人規模へ拡大するものと予測される. 多くの現場が求める人材も, 量的な充足から質的向上へと転換している. 当然臨床でも, 組織マネジメントにおいても卒後教育は重要課題のひとつである. さらに医療・介護提供体制改革に理学療法士のスケールメリットを活かすために, 質の高い理学療法士を育成する仕組みづくりは喫緊の課題といえる. 本稿では, 臨床経験が比較的浅い理学療法士を多く抱える施設や組織の卒後教育の在り方について, 相澤病院における卒後教育の取り組みを紹介しながら提言する. 「理学療法士の卒後教育における課題」 これまで各施設におけるリハビリテーション(以下, リハ)部門の課題のひとつに, 理学療法士のマンパワーの不足があった.
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.42-8_048