脳卒中患者の歩行自立に至る期間の統計学的考察 : 多施設共同研究における予測モデルの検証

屋内歩行が自立するまでの期間を予測することは,リハビリテーションの治療計画立案において不可欠である。我々は先行研究において,歩行が自立するまでの期間をワイブル加速モデルによって検証し,その予測式を構築した。先行研究で示したモデルは,1施設(482症例)から得られた予備的研究に基づく予測式であり,より多くの医療現場へ適応する一般化可能性については今後の課題であった。本研究は,先行研究における1施設のデータに基づく予測式の一般化を目的とし,新たに集積した全国121施設(1,508症例)のデータから予測式の妥当性を検証した。その結果,先行研究で示したモデルの80%予測区間に,本研究の78.5%が収束...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2014/04/20, Vol.41(2), pp.110-111
Hauptverfasser: 友田, 秀紀, 田口, 脩, 小柳, 亨介, 長野, 友彦, 森山, 雅志, 小泉, 幸毅, 山本, 大誠, 服部, 聡
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:屋内歩行が自立するまでの期間を予測することは,リハビリテーションの治療計画立案において不可欠である。我々は先行研究において,歩行が自立するまでの期間をワイブル加速モデルによって検証し,その予測式を構築した。先行研究で示したモデルは,1施設(482症例)から得られた予備的研究に基づく予測式であり,より多くの医療現場へ適応する一般化可能性については今後の課題であった。本研究は,先行研究における1施設のデータに基づく予測式の一般化を目的とし,新たに集積した全国121施設(1,508症例)のデータから予測式の妥当性を検証した。その結果,先行研究で示したモデルの80%予測区間に,本研究の78.5%が収束されることが確認され,ワイブル加速モデルによる歩行自立までの期間について,その予測モデルの有用性が支持された。本研究の科学的根拠に基づく検証により,歩行自立までの期間の予後予測が高い精度で予後予測でき,リハビリテーションにおいてより早期の到達目標設定を可能とする科学的根拠を示した。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00009352638