アスリートケア: 青少年期のスポーツ損傷予防への取り組み

理学療法士による青少年期の健康増進への関わりの実例として, 我々がこれまでに行ってきた競技大会支援とこれを支える組織の概要を示し, これを基に取り組みをはじめた学校保健への縦断的な予防活動を紹介する. 「競技大会支援と組織1)2)」 「1. 競技大会の支援活動」 1994年から高校野球甲子園大会では整形外科医師と理学療法士による投手の肩肘機能検査が行われている. 選手本人と野球部長や監督などの指導者に整形外科医師から理学的所見の診断結果が説明され, その結果を受けて理学療法士がストレッチングや筋力トレーニングなどを指導している(図1). こうした生徒や指導者への具体的な指導を含めたフィードバッ...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2012/12/20, Vol.39(8), pp.471-473
Hauptverfasser: 小柳, 磨毅, 井上, 悟, 境, 隆弘, 野谷, 優
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:理学療法士による青少年期の健康増進への関わりの実例として, 我々がこれまでに行ってきた競技大会支援とこれを支える組織の概要を示し, これを基に取り組みをはじめた学校保健への縦断的な予防活動を紹介する. 「競技大会支援と組織1)2)」 「1. 競技大会の支援活動」 1994年から高校野球甲子園大会では整形外科医師と理学療法士による投手の肩肘機能検査が行われている. 選手本人と野球部長や監督などの指導者に整形外科医師から理学的所見の診断結果が説明され, その結果を受けて理学療法士がストレッチングや筋力トレーニングなどを指導している(図1). こうした生徒や指導者への具体的な指導を含めたフィードバックは, 学校現場の運動器検診においても重要と考えられる. また高校野球の全日本チームが海外遠征する際には, 整形外科医師と理学療法士, 内科および歯科医師による検診が行われている. この検診体制による情報が現地での健康管理に有効であった事例を経験しており, 日常的な学校保健においても生徒の健康に関する情報の適切な管理を前提とした共有が必要と思われる.
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00008521532