ICFを基盤とした中枢神経疾患患者の評価と治療の実際
ICFの概念はボバース夫妻が提唱していた全人的アプローチであり, 理解することはできても, 忠実に実践するにはセラピストに相当な努力が要求される. 中枢神経の学習能力を考慮した長期的な視点から, 患者や家族を中心に学習を促すための治療, 自主管理プログラム, 介助方法, タイムフレーム, それらを含めた環境設定など, 広い範囲にわたる援助が必要となる. 脳科学の分野では日々新しい知見が発表されているが, まだわかっていないことが多い中枢神経系の機能を理解することは大変難しい. 私たちセラピストは患者の運動行動から中枢神経系の制御不良の状態を理解し, 感覚を通して運動を学習するシステムを利用し適...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2011/12/20, Vol.38(8), pp.617-619 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ICFの概念はボバース夫妻が提唱していた全人的アプローチであり, 理解することはできても, 忠実に実践するにはセラピストに相当な努力が要求される. 中枢神経の学習能力を考慮した長期的な視点から, 患者や家族を中心に学習を促すための治療, 自主管理プログラム, 介助方法, タイムフレーム, それらを含めた環境設定など, 広い範囲にわたる援助が必要となる. 脳科学の分野では日々新しい知見が発表されているが, まだわかっていないことが多い中枢神経系の機能を理解することは大変難しい. 私たちセラピストは患者の運動行動から中枢神経系の制御不良の状態を理解し, 感覚を通して運動を学習するシステムを利用し適切な運動感覚経験を援助し, 制御機構に変化を起こすことを試みる職種であり治療者である. ICFの観点からはBody function/structureを改善し, それによってactivityを変化させ, 学習に効率のよい環境設定を行うことが必要である. |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.KJ00007731382 |