理学療法士の技術力向上を目的とした卒後解剖学標本示説研修の新たな展開

「はじめに」理学療法士は脳卒中をはじめとする疾病や不慮の事故による運動器障害からの回復を促す特性上, 関節の構造や筋の起始・停止, 支配神経の走行をはじめとする人体構造に深い理解が求められる. 一方, 現行の法律やカリキュラムの制約によって, 理学療法学科生や卒後の理学療法士が解剖器具を手にしながら, 篤志献体に基づく解剖学実習に臨む機会は極めて限られているのが現状である. 本稿では理学療法士の技術力向上をはかるため, 関節や靱帯, 筋の起始・停止などの剖出が行われた標本をもとに人体の構造について解説する「解剖学標本示説」に関わる私どもの取り組みについて紹介したい. 「理学療法士養成課程におけ...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2011/12/20, Vol.38(8), pp.576-577
Hauptverfasser: 澤口, 朗, 豊嶋, (青山) 典世, 日野, 真一郎, 髙橋, 伸育
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」理学療法士は脳卒中をはじめとする疾病や不慮の事故による運動器障害からの回復を促す特性上, 関節の構造や筋の起始・停止, 支配神経の走行をはじめとする人体構造に深い理解が求められる. 一方, 現行の法律やカリキュラムの制約によって, 理学療法学科生や卒後の理学療法士が解剖器具を手にしながら, 篤志献体に基づく解剖学実習に臨む機会は極めて限られているのが現状である. 本稿では理学療法士の技術力向上をはかるため, 関節や靱帯, 筋の起始・停止などの剖出が行われた標本をもとに人体の構造について解説する「解剖学標本示説」に関わる私どもの取り組みについて紹介したい. 「理学療法士養成課程における卒前解剖学教育」医学部および歯学部で実施される解剖学実習は, 昭和24年に公布された死体解剖保存法第二条に基づき, 医学および歯学に関する大学の解剖学の教授または准教授の指導下で学生が実習に臨むものである.
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00007731364