連載第3回 地域リハビリテーション・地域理学療法における効率的業務管理: 訪問看護ステーションからのリハビリテーションを例に

『はじめに』 訪問リハビリテーションを提供するための方法のひとつとして, 理学療法士や作業療法士, また言語療法士が訪問看護ステーションの中で活躍している. 訪問看護ステーションは, 1992年(平成4)に老人保健法を改正して制度化された看護師や保健師の開業制度である. その運営母体は法人化されていることが条件であり, 看護師が2.5人以上勤務する必要があるものの, その経営者や管理者は看護師や保健師でなければならないという規約はなく, 理学療法士が経営することも可能である. そのため, 近年は理学療法士が経営者となり設立されている法人も少なくない. しかし, その経営は必ずしも順調とばかりは...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2011/02/20, Vol.38(1), pp.45-50
Hauptverfasser: 大森, 豊, 齋藤, 崇志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:『はじめに』 訪問リハビリテーションを提供するための方法のひとつとして, 理学療法士や作業療法士, また言語療法士が訪問看護ステーションの中で活躍している. 訪問看護ステーションは, 1992年(平成4)に老人保健法を改正して制度化された看護師や保健師の開業制度である. その運営母体は法人化されていることが条件であり, 看護師が2.5人以上勤務する必要があるものの, その経営者や管理者は看護師や保健師でなければならないという規約はなく, 理学療法士が経営することも可能である. そのため, 近年は理学療法士が経営者となり設立されている法人も少なくない. しかし, その経営は必ずしも順調とばかりは言えず, 厚生労働省の統計では制度創設翌年(1993年)に277ヵ所, 1997年に2,048ヵ所, 2000年に4,730ヵ所と増加したが, その後は微増となり2006年に5,470ヵ所, 2007年には5,407ヵ所と減少している1). このことは, ステーションの経営が必ずしも容易ではないことを意味していると考える.
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00007112492