連載第3回 ボバースアプローチ,現在そして将来にわたり発展しつづける概念と治療実践 その2: 神経リハビリテーションの担い手として
「はじめに」2009年, ボバースインストラクターの世界的組織であるIBITA(International Bobath Instructor Training Association)の教育委員会から「The Bobath concept in contemporary clinical practice:現代の臨床実践におけるボバース概念」という臨床的治療介入のための指針が出された1)(表1). その内容は(1)現代の神経科学に沿ったヒトの運動分析, (2)神経・筋の可塑的変化, 運動学習などにおける脳卒中の運動機能障害と神経病理学的な回復, (3)臨床治療のための重要な側面として感覚入力...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2010/06/20, Vol.37(3), pp.178-180 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」2009年, ボバースインストラクターの世界的組織であるIBITA(International Bobath Instructor Training Association)の教育委員会から「The Bobath concept in contemporary clinical practice:現代の臨床実践におけるボバース概念」という臨床的治療介入のための指針が出された1)(表1). その内容は(1)現代の神経科学に沿ったヒトの運動分析, (2)神経・筋の可塑的変化, 運動学習などにおける脳卒中の運動機能障害と神経病理学的な回復, (3)臨床治療のための重要な側面として感覚入力の操作, 運動行動における代償の管理, 総合的な日常生活の管理戦略, を挙げている. 今回はこの治療指針に沿って現在, そしてこれからのボバースアプローチについて説明していく. 「全人的な臨床推論と運動分析」患者のタスクパフォーマンスは環境, 課題そして患者個人の相互作用の中から中枢神経系によって選択され出現してくるものであり, 意識的, 無意識的な姿勢・運動制御がその基盤になっている. |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.KJ00006485350 |