訪問理学療法における専門性とアプローチの実際

訪問リハビリテーションと理学療法の専門性訪問リハビリテーションとは, 病気やけがや老化などにより, 生活機能が低下した者のうち, 外出が困難な者や在宅生活上何らかの問題がある者或いはその家族等の介護者に対して, 作業療法士や理学療法士, 言語聴覚士などが在宅に訪問し, 生活機能と障害の評価, 機能訓練, 日常生活活動訓練, 住宅改修及び福祉用具の調整, 専門的助言提案, 精神的サポート等を実施することで, 日常生活活動の自立や社会参加といった, その人らしい生活の再建及び質の向上をうながす活動の総称のことである(訪問リハビリテーション研究会2000年, 一部改変). 当事業所では, 訪問リハビ...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2004, Vol.31 (suppl-3), p.29-29
1. Verfasser: 吉良健司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:訪問リハビリテーションと理学療法の専門性訪問リハビリテーションとは, 病気やけがや老化などにより, 生活機能が低下した者のうち, 外出が困難な者や在宅生活上何らかの問題がある者或いはその家族等の介護者に対して, 作業療法士や理学療法士, 言語聴覚士などが在宅に訪問し, 生活機能と障害の評価, 機能訓練, 日常生活活動訓練, 住宅改修及び福祉用具の調整, 専門的助言提案, 精神的サポート等を実施することで, 日常生活活動の自立や社会参加といった, その人らしい生活の再建及び質の向上をうながす活動の総称のことである(訪問リハビリテーション研究会2000年, 一部改変). 当事業所では, 訪問リハビリテーションの中で他の療法士との区別を明確にするために, 理学療法士の専門性の核を, 身体機能や移動動作能力の障害の改善を通し, 日常生活活動の自立, 社会参加の向上, 介護負担の軽減を図ることと位置づけている. しかし, 実際の訪問場面の中では, 利用者と介護者や支援スタッフ, 住宅, 生活用具や福祉用具, サービスの組み立てなど, 個人と様々な環境との相互関係を改善する生活モデルに立脚し, 時間の流れも含めて生態学的視点でアプローチすることを求められる.
ISSN:0289-3770