肩後方構成体ストレッチングによる肩内旋可動域の変化
野球選手の投球側肩関節における90度外転位での内旋可動域(以下, 2nd内旋)の減少は, 肩後方構成体の伸張性低下に由来し, 過度なものになると投球障害の一因になり得ると言われている. 我々は, 2001年に少年野球チームの選手を対象にメディカルチェックを実施し, すでに2nd内旋の減少が認められることを第19回目本私立医科大学理学療法学会にて報告した. 以後この伸張性低下の改善のために, 同チームの選手には肩後方構成体ストレッチング(以下, ストレッチング)の指導を定期的に行なってきた. 今回ストレッチングによる2nd内旋の即時的および長期的変化を調査し, 若干の知見を得たので報告する. 研...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2004, Vol.31 (suppl-2.2), p.486-486 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 野球選手の投球側肩関節における90度外転位での内旋可動域(以下, 2nd内旋)の減少は, 肩後方構成体の伸張性低下に由来し, 過度なものになると投球障害の一因になり得ると言われている. 我々は, 2001年に少年野球チームの選手を対象にメディカルチェックを実施し, すでに2nd内旋の減少が認められることを第19回目本私立医科大学理学療法学会にて報告した. 以後この伸張性低下の改善のために, 同チームの選手には肩後方構成体ストレッチング(以下, ストレッチング)の指導を定期的に行なってきた. 今回ストレッチングによる2nd内旋の即時的および長期的変化を調査し, 若干の知見を得たので報告する. 研究1:即時的変化の調査. 対象は2001年のメディカルチェック後のフィードバックに参加した同チームの選手28名とした. 方法は投球側肩に対しセルフストレッチングを施行させ, 非投球側と比べた可動域差(以下, 2nd内旋差)をストレッチング前後で比較した. 研究2:長期的変化の調査. 対象は2001年から2003年まで毎年メディカルチェックを実施した同チームの選手のうち3年間継続して調査可能であった19名とした. 方法は毎年のメディカルチェック時に調査した2nd内旋差を年毎に比較し々尚すべての選手及び指導者には毎年メディカルチェック時もしくはフィードバック時に, 適切なストレッチング方法の確認(肩後方の伸張感, 施行時間, 施行頻度など)と指導を実施した. 研究1:ストレッチング前の2nd内旋差の平均は14.8±8.0度, ストレッチング後は12.3±8.9度であった. ストレッチング前と後に有意な差を認めた(p |
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ISSN: | 0289-3770 |