高齢者に対する高負荷筋力トレーニングによる身体機能, 健康関連QOLの長期的変化-トレーニング継続と非継続の比較
平成13年度より介護予防推進調査研究事業として4自治体で行われている介護予防モデル事業では高負荷筋力トレーニングを中心とした包括的高齢者運動プログラム(Comprehensive Geriatric Training, 以下CGT)が実施され, 身体機能と健康関連QOL(HRQOL)の改善効果が認められた. そこで, CGT参加者の高負荷筋力トレーニング継続状況を調査した上で, 介入前(T1), 介入後(T2), さらに1年後(T3)での身体機能, HRQOLの継続非継続における変化を比較した. 対象は平成13年度CGTに参加した地域在住高齢者63例(平均年齢72. 7±6, 0歳). 対象者...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2004, Vol.31 (suppl-2.2), p.379-379 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 平成13年度より介護予防推進調査研究事業として4自治体で行われている介護予防モデル事業では高負荷筋力トレーニングを中心とした包括的高齢者運動プログラム(Comprehensive Geriatric Training, 以下CGT)が実施され, 身体機能と健康関連QOL(HRQOL)の改善効果が認められた. そこで, CGT参加者の高負荷筋力トレーニング継続状況を調査した上で, 介入前(T1), 介入後(T2), さらに1年後(T3)での身体機能, HRQOLの継続非継続における変化を比較した. 対象は平成13年度CGTに参加した地域在住高齢者63例(平均年齢72. 7±6, 0歳). 対象者の1年後の高負荷筋力トレーニング継続状況を面接により聴取した. 身体機能と, HRQOLとしてSF-36をTl, T2, T3の3時点で比較した. 週1回以上マシンによる高負荷筋力トレーニングを実施している者を継続群, それ以外を非継続群とした. 統計的処理は二元配置分散分析を用い, 多重比較にはBonferroni法を用いた. 1)調査対象;63例中, 55例がCGTを修了した. そのうち1年後調査に参加したのは45例, 身体機能評価まで参加したのは32例であった. 2)継続率;対象者45例中, 継続群は25例(55.6%), 非継続群は20例(44.4%)であった. 平均年齢, 性別に群間の差はなかった. 3)身体機能の変化:Functional Reach(以下FR)で継続と時間の主効果(各p<0.01)および継続と時間の交互作用が認められた(p<0.01). 開眼片足立ち(p<0.01), 長座位体前屈(p<0.05), 握力(p<0.01)では時間の主効果が認められたが継続の主効果および継続と時間の交互作用はなかった. 多重比較の結果, 継続群はFRと開眼片足立ちでT1よりもT3が有意に改善, 長座位体前屈はT2よりT3が有意に改善した. 非継続群はFRと握力でT2よりT3が有意に低下した. 4)HRQOLの変化:体の痛みでは, 継続と時間の主効果(各p<0.01)が認められたが継続と時間の交互作用はなかった. 全体的健康観(p<0.05), 活力(p<0.01), 心の健康(p |
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ISSN: | 0289-3770 |