489 呼吸リハビリテーションが肺拡散能に与える効果-6週間入院プログラム第2報

COPDに対する呼吸リハビリテーション(以下呼吸リハ)の効果について, 過去の報告や欧米のガイドラインでは, 呼吸リハの前後で肺機能に変化はみられないという見解が多い. しかし, これまでの報告において肺機能の検討は, %VCやFEV1.0%から検討した報告が主であり, 拡散能の指標である肺拡散能(以下DLco)に焦点を当てた報告は少ない. DLcoは肺胞から肺毛細管血に拡散されるガス交換能力を示すため, 呼吸リハの効果に重要な示表と思われる. 筆者らは, 第38回の本学会において6週間入院リハビリテーションプログラムの効果について報告した. 今回は前回の評価項目に加え, 新たにDLcoに焦点...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2004, Vol.31 (suppl-2.1), p.245-245
Hauptverfasser: 戸津喜典, 石川朗, 菅野敦哉, 大山由紀, 佐伯一成, 石橋功, 河島常裕, 宮坂智哉, 山中悠紀
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:COPDに対する呼吸リハビリテーション(以下呼吸リハ)の効果について, 過去の報告や欧米のガイドラインでは, 呼吸リハの前後で肺機能に変化はみられないという見解が多い. しかし, これまでの報告において肺機能の検討は, %VCやFEV1.0%から検討した報告が主であり, 拡散能の指標である肺拡散能(以下DLco)に焦点を当てた報告は少ない. DLcoは肺胞から肺毛細管血に拡散されるガス交換能力を示すため, 呼吸リハの効果に重要な示表と思われる. 筆者らは, 第38回の本学会において6週間入院リハビリテーションプログラムの効果について報告した. 今回は前回の評価項目に加え, 新たにDLcoに焦点を当て, 呼吸リハがDLcoに与える効果について検討する. 呼吸リハ6週間入院プログラムを実施し, その前後で肺機能, 動脈血液ガス, 運動耐容能等で評価する. 対象:COPD11例(男性10例, 女性1例), 平均年齢74.2±6.69歳 初期評価 %VC84.7±24.2%, FEV1.0%50.7±18.1%, Dlco9.70±2.75mmHg, %Dlco78.6±35.5% pH7.41±0.43, PaCO249.2±12.4torr. PaO2 62.9±11.3torr, BE3.37±3.086MD295.5±88.4m, 平均歩行量3685±2056歩/日 最終評価(*:P
ISSN:0289-3770