327 施設入居高齢者の日常生活における身体活動量について
加齢に伴う身体機能の低下により, 高齢者の日常生活は徐々に制限されていく. また, 諸家らの報告から, 特に閉じこもりなどの転倒恐怖症候群が高齢者の活動制限を大きくし, 移動能力, バランス能力の低下を招くことが実証されている. そのため, 高齢者個々の日常生活を把握し, 個別的な介入をすることが, 日常生活の活動性を高めると同時に, 転倒による寝たきり予防や介護予防につながると考えられている. そこで, 併設ケアハウス(B型軽費老人ホーム)入居高齢者の日常生活における活動量, 歩行能力, 転倒予防自己効力感(以下, 効力感)を調査し, 介護予防を念頭に今後の運動生活指導の介入方法を検討したの...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2004, Vol.31 (suppl-2.1), p.164-164 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 加齢に伴う身体機能の低下により, 高齢者の日常生活は徐々に制限されていく. また, 諸家らの報告から, 特に閉じこもりなどの転倒恐怖症候群が高齢者の活動制限を大きくし, 移動能力, バランス能力の低下を招くことが実証されている. そのため, 高齢者個々の日常生活を把握し, 個別的な介入をすることが, 日常生活の活動性を高めると同時に, 転倒による寝たきり予防や介護予防につながると考えられている. そこで, 併設ケアハウス(B型軽費老人ホーム)入居高齢者の日常生活における活動量, 歩行能力, 転倒予防自己効力感(以下, 効力感)を調査し, 介護予防を念頭に今後の運動生活指導の介入方法を検討したので報告する. 対象は, ケアハウス入居高齢者のうち, 歩行にて施設内生活が自立しており, 通常の生活を送ることを説明した上で本研究に同意を得られた21名(男性5名, 女性16名, 平均年齢82.5±6.5歳)である. 調査期間は2003年10月の約1ヵ月間とした. 活動量の計測には加速度計付歩数計ライフコーダ(スズケン社製)を使用し, 対象者に7日間連続して装着させ, 歩数と運動強度(0~9の10段階, 0:安静状態, 1~3:ゆっくり歩行, 4~6:速歩, 7~9:ジョギング)を計測した. また, 歩行能力では10m全力歩行時間と歩数を計測し, 効力感では20の日常生活動作に対し, 転ばずにやり遂げる自信を4段階で評価した. 入居者の1日平均歩数(以下, 歩数)は, 男性2,870(1,833~5,178)歩, 女性2,601(469~4,808)歩であった. 運動強度は, 0の安静状態が全体の97.9±1.1%を示した. 歩数と10m全力歩行時間に相関は認められなかった. 効力感では階段昇降の項目で, 歩数(昇:r=0.50, 降:r=0.52, p |
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ISSN: | 0289-3770 |