146 訪問リハ利用前の生活状況が閉じこもり防止効果に与える影響について

当院の訪問リハビリテーション(以下訪問リハ)においては, 閉じこもり防止を目的に, 通院通所系サービスヘの移行(以下サービス形態移行)を積極的に働きかけている. しかし, 生活空間の拡大に強い心理的抵抗を示す利用者もおり, ADL能力の改善がサービス形態移行へ直結するとは限らない現状がある. 一方で, 平成15年4月より, 介護保険において日常生活活動訓練加算が新設され, 退院後早期の利用者に対して, 活動性の向上を働きかけて行くことが求められるようになった. そこで今回, サービス形態移行できた利用者の閉じこもり防止の要因を, 訪問リハ利用前の生活状況別に分析し, 若干の知見を得たので報告す...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2004, Vol.31 (suppl-2.1), p.73-73
Hauptverfasser: 松村剛志, 名取悟美, 山田順志, 請川信之, 石垣泰則
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:当院の訪問リハビリテーション(以下訪問リハ)においては, 閉じこもり防止を目的に, 通院通所系サービスヘの移行(以下サービス形態移行)を積極的に働きかけている. しかし, 生活空間の拡大に強い心理的抵抗を示す利用者もおり, ADL能力の改善がサービス形態移行へ直結するとは限らない現状がある. 一方で, 平成15年4月より, 介護保険において日常生活活動訓練加算が新設され, 退院後早期の利用者に対して, 活動性の向上を働きかけて行くことが求められるようになった. そこで今回, サービス形態移行できた利用者の閉じこもり防止の要因を, 訪問リハ利用前の生活状況別に分析し, 若干の知見を得たので報告する. 平成14年度に, 理学療法士が行う訪問リハを開始した39名のうち, 平成15年8月31日までにサービス形態移行できた15名を対象とした. これら対象者を, 退院後1ヶ月以内に訪問リハの依頼があった7名(男性5名, 女性2名, 平均年齢73.71±15.53歳, 以下在宅復帰群)とそれ以外の8名(男性3名, 女性5名, 平均年齢76.75±7.40歳, 以下在宅継続群)に分類し, 両群間における訪問リハ開始時のBarthel Index得点(以下BI得点)の差をMann-WhitneyのU検定を用いて検討した. また, 在宅復帰群と在宅継続群それぞれについてBI得点の経時的変化をWilcoxon符号付順位和検定を用いて比較した. 訪問リハ開始時, 在宅復帰群のBI得点は, 在宅継続群に比べて有意に低いということが明らかとなった(P
ISSN:0289-3770