82 喫煙者と非喫煙者の等運動性筋収縮時の筋内酸素動態-連続30回の膝屈伸運動による検討
慢性的な喫煙に関連する生活習慣病として虚血性心疾患や慢性肺疾患などがある. しかし, 運動能力に対する喫煙の影響を明らかにした研究は少ない. そこで今回, 慢性的な喫煙は筋力, 筋持久力, 仕事量に影響し, さらに筋内酸素動態に影響を与えるという仮説をたて検討した. 運動習慣がない健常男性で喫煙群8名(年齢49.8±3.9歳, 身長168.3±3.2cm, 体重68.1±7.6kg, BMI22.0±4.5)非喫煙群9名(年齢48.7±3.8歳, 身長168.7±7.4cm, 体重69.8±4.6kg, BMI23.1±4.7), 計17名を対象とした. Habitual physical a...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2004, Vol.31 (suppl-2.1), p.41-41 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 慢性的な喫煙に関連する生活習慣病として虚血性心疾患や慢性肺疾患などがある. しかし, 運動能力に対する喫煙の影響を明らかにした研究は少ない. そこで今回, 慢性的な喫煙は筋力, 筋持久力, 仕事量に影響し, さらに筋内酸素動態に影響を与えるという仮説をたて検討した. 運動習慣がない健常男性で喫煙群8名(年齢49.8±3.9歳, 身長168.3±3.2cm, 体重68.1±7.6kg, BMI22.0±4.5)非喫煙群9名(年齢48.7±3.8歳, 身長168.7±7.4cm, 体重69.8±4.6kg, BMI23.1±4.7), 計17名を対象とした. Habitual physical activity indexは喫煙群で28.5±2.9, 非喫煙群で28.3±7.3と一日の活動性に差はなかった. あらかじめ研究に関して説明し, 同意を得た. KIN-COM500Hを用いて, 最大努力による30回膝屈伸運動を角速度90°/secで行わせた. 最大ピークトルク値に対する運動終了時ピークトルク値の比をトルク減少率とし, さらにトルク値より全仕事量を算出した. 同時に, 近赤外線分光法(OM-200)にて筋内酸素動態を測定した. プローブは運動中の右外側広筋筋腹に固定した. 運動開始直後に起こる酸素化ヘモグロビン(oxy-Hb)の急激な下降から上昇に転じる点を屈曲点と定義した. 運動開始から屈曲点に至るまでの時間を下降時間とした. また, 安静時のoxy-Hbに対する運動終了時の割合を酸素回復率とした. 上肢下肢血圧比はForm PWV/ABIにて測定した. 統計分析にはt検定を用い, 有意水準を5%とした. 最大ピークトルク値は, 有意差がなかった(p=0. 32). 除脂肪体重比全仕事量は, 有意差はなかったが非喫煙群のほうが大きい傾向にあった(p=0. 15). 下降時間/全運動時間は両群とも有意差がなかった(P=0. 17). 酸素回復率は非喫煙群のほうが有意に高かった(非喫煙群86. 2±16. 0%, 喫煙群7L3±16. 9%, p |
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ISSN: | 0289-3770 |