16 シーティングクリニックにおける電動車いす適合システムの紹介
電動車いすは障害者の効率的な移動手段と考えられてきた. しかし, ここ数年, 使用者の能力, 人生観, 使用環境が多様化し, 作業, スポーツ用等, 電動車いすは様々な役割をはたしている. そのため, 我々は適切な処方を翼求される. 当センターでは, 平成10年5月からシーティングクリニック(以下, クリニックとする)では, 日常生活で電動庫いずが必要と考えられる方に, 電動車いすを適合させるシステムがある. 今回はそのシステムと結果を報告する. 対応は外来の場合は使用者, 家族, 介助者, 医療従事者等のニーズにより, 当センターのリハ科外来受診する. リハ医師が日常生活で必要と判断すれば,...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2004, Vol.31 (suppl-2.1), p.8-8 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 電動車いすは障害者の効率的な移動手段と考えられてきた. しかし, ここ数年, 使用者の能力, 人生観, 使用環境が多様化し, 作業, スポーツ用等, 電動車いすは様々な役割をはたしている. そのため, 我々は適切な処方を翼求される. 当センターでは, 平成10年5月からシーティングクリニック(以下, クリニックとする)では, 日常生活で電動庫いずが必要と考えられる方に, 電動車いすを適合させるシステムがある. 今回はそのシステムと結果を報告する. 対応は外来の場合は使用者, 家族, 介助者, 医療従事者等のニーズにより, 当センターのリハ科外来受診する. リハ医師が日常生活で必要と判断すれば, クリニックに処方箋が出される. 入院の場合は使用者, 家族, 介助者, 医療従事者等のニーズにより, 担当医師が必要と判断すれぱ, クリニックに処方箋が出される. なお, 通常の電動車いすと練習方法で可能な場合は, クリニックが対応しないで担当理学療法士が対応する. 流れは処方箋により, 評価(身体機能, 計測, マット評価, シミュレーション, 環境調査等)⇒電動車いすを仮試作⇒試用評価, 操作練習, ⇒費用財源獲得⇒完成納品⇒アフターケアである. 仮試作, 操作練習では適合が不充分であれば再び試作する. 操作練習は外来の場合, 週1回程度であるが, 必要に応じて回数を増やす事もある. 重度障害で操作能力獲得に時間を要すると予想される場合は, 入院して電動車いすを調整し, 操作練習をすることもある. 最後の試用評価では, 最低1週間, 自宅, 施設等の使用する環境で評価をする. 使用できる機器が選択, 調整され, 操作能力を獲得されたと判断されれば, 申請をする. その際, 必要に応じてスタッフが判定に立会うこともある. 平成10年5月~平成15年10月までの対応者は56名であり, 内訳は頸髄損傷者28名, 脳性麻痺8名, 胸髄損傷者5名, 筋ジストロフイー5名, 先天性多発性関節拘縮症3名, 低酸素脳症2名, RA1名, 二分脊椎1名, ポリオ1名, 進行性脊髄性筋萎縮症1名, 熱傷1名等である. 対応した全ての者が, 座位が安定しないため, 座位保持, および特殊な細工を必要とした. 平成15年10月の調査では50名は使用し, 6名は使用していない. 使用していない理由は, 環境の変化3名, 身体機能の著しい低下2名, 死亡1名である. クリニックで適合した電動車いすは, 現在も約90%有意義に使用されでいることから, このアプローチは適切であったと考える. しかし, 手間がかかり, 非効率であるという問題点もある. 我々は, 今後も, . 基本的にはこのシステムを継続し, 問題点に対しては検討して, 更なる充実したシステムを構築していきたいと考えている. |
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ISSN: | 0289-3770 |