生活の中における動作分析とアプローチ
我々は, 生きて生活する上で常に環境と自分自身の相互関係において現実的な行為を行っている. 現実的な生活において様々な場面に適応した行為が出来るためには, 環境自体の変化や自分自身のその時々の気分, 身体内部の変化に応じて行為を調整する「柔軟性」が必要である. 身体機能に障害を生じた時, 戸惑いと不安のなかで自分自身の身体と今までの行為のイメージとのギャップを感じながら, 現実に迫られた目的行為を達成するべく努力を重ねる. この中で見つけ出された方法は否定されるものではなく, 本人にとってまさしく生活上の武器となりあらゆる場面で利用されることとなる. これらの行為のやり方がいわゆる障害特有の姿...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2004, Vol.31 (suppl-1), p.74-74 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 我々は, 生きて生活する上で常に環境と自分自身の相互関係において現実的な行為を行っている. 現実的な生活において様々な場面に適応した行為が出来るためには, 環境自体の変化や自分自身のその時々の気分, 身体内部の変化に応じて行為を調整する「柔軟性」が必要である. 身体機能に障害を生じた時, 戸惑いと不安のなかで自分自身の身体と今までの行為のイメージとのギャップを感じながら, 現実に迫られた目的行為を達成するべく努力を重ねる. この中で見つけ出された方法は否定されるものではなく, 本人にとってまさしく生活上の武器となりあらゆる場面で利用されることとなる. これらの行為のやり方がいわゆる障害特有の姿勢, 動作の傾向性を作り上げてゆく. 健常者でもその生活上の来歴に応じ姿勢, 動作の傾向を生み出し, 年月の経過により障害を招く原因を生み出している. このように習慣となったやり方は, 慣れ親しんだ環境での行為の重要な手がかりであるが, 異なった環境での適応的な行為に問題を生むことも多い. |
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ISSN: | 0289-3770 |