実践型健康づくり事業における中高年の体力変化

[目的]我々は実践型健康づくり事業において中高年者の運動指導を担当した. 今回参加者の運動実践前後の体力変化に着目し, 中高年の健康増進に関する若干の知見を得たので報告する. [対象と方法]豊橋市で募集した実践型健康づくり事業に参加を希望し, 事前のメディカルチェックにて参加可能と判断され, 継続参加した29名を対象とした. 参加者の体力を評価するために, 心肺運動負荷試験(以下CPX)で計測した予測最大酸素摂取量(または最高酸素摂取量)について検討した. 目標心拍数は予測最大心拍数の85%に設定した. CPXで運動実践前, 実践後ともに目標心拍数に達しなかった群をグループA, 実践前は目標心...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2003-04, Vol.30 (suppl-2), p.394-394
Hauptverfasser: 神谷昌孝, 竹尾智子, 森弘幸, 森嶋直人, 八木了, 鈴木道生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[目的]我々は実践型健康づくり事業において中高年者の運動指導を担当した. 今回参加者の運動実践前後の体力変化に着目し, 中高年の健康増進に関する若干の知見を得たので報告する. [対象と方法]豊橋市で募集した実践型健康づくり事業に参加を希望し, 事前のメディカルチェックにて参加可能と判断され, 継続参加した29名を対象とした. 参加者の体力を評価するために, 心肺運動負荷試験(以下CPX)で計測した予測最大酸素摂取量(または最高酸素摂取量)について検討した. 目標心拍数は予測最大心拍数の85%に設定した. CPXで運動実践前, 実践後ともに目標心拍数に達しなかった群をグループA, 実践前は目標心拍数に達しなかったが, 実践後に達した群をグループB, 実践前は目標心拍数に達したが, 実践後に達しなかった群をグループC, 実践前, 実践後ともに目標心拍数に達した群をグループDとした. 運動実践は当施設において週1回, 嫌気性代謝閾値時の運動強度でペダリングを20分間行った. また自宅においても本事業を除き, 少なくとも週2回20分から30分の有酸素運動を行うように指導した. 運動実践期間は3ヶ月間であった. 平均歩行量は運動実践期間の前後で万歩計を用い調査した. 統計処理には対応のあるt検定を用い, 有意水準を5%未満とした. [結果]CPXにおいて, グループA(6名)は運動実践前後で最高酸素摂取量が20.2±5.7ml/min/kgから26.2±5.2ml/min/kgへと有意に増加した(p
ISSN:0289-3770