簡易的方法での歩行分析

我々理学療法士の臨床的な歩行評価では, 速度・安定性・耐久性の判定がよく使われている. 空間因子としては, 歩幅・重複歩距離・歩隔等が挙げられる. さらに画像解析, 床反力や関節モーメント計測による分析等が活用され, その方法には安価なストップウォッチから高価な測定機器等が用いられている. しかし日常の臨床場面では高価な装置を使用せず簡便な方法も必要とされる. そこで, 歩行分析の補助として比較的安価で簡易的な方法を考案し, 片麻痺患者に対して試行した. その結果と有用性について若干の知見を得たのでここに報告する. 〔条件〕次の4項目とした. 1)患者に時間的・精神的・肉体的負担の少ないこと,...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.398-398
Hauptverfasser: 君島理恵, 宮尾一久, 佐藤久, 古川進, 谷村英四郎, 植松俊太, 白井智裕, 兵頭久, 折井聡
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:我々理学療法士の臨床的な歩行評価では, 速度・安定性・耐久性の判定がよく使われている. 空間因子としては, 歩幅・重複歩距離・歩隔等が挙げられる. さらに画像解析, 床反力や関節モーメント計測による分析等が活用され, その方法には安価なストップウォッチから高価な測定機器等が用いられている. しかし日常の臨床場面では高価な装置を使用せず簡便な方法も必要とされる. そこで, 歩行分析の補助として比較的安価で簡易的な方法を考案し, 片麻痺患者に対して試行した. その結果と有用性について若干の知見を得たのでここに報告する. 〔条件〕次の4項目とした. 1)患者に時間的・精神的・肉体的負担の少ないこと, 2)比較的安価で医療用の素材など身近なもので行えること, 3)熟練した技術でなく簡単に行えること, 4)臨床で応用できること. 〔方法〕裸足歩行が可能な片麻痺患者5名に測定を実施. 被験者の足底に速乾性試薬(消毒作用を含む)を塗布, 床に敷いた市販の5mのロール紙上での最大歩行の足跡と歩行速度を3回測定した.
ISSN:0289-3770