二輪モーターサイクルロードレースにおける舟状骨々折の受傷機転に関する考察

一般的な舟状骨々折の受傷機転は, 転倒による地面での手関節背屈強制とされ過去に多数報告されている. 今回我々は, 二輪モーターサイクルロードレースにおいて転倒前にすでに手関節の痛みを訴え, 舟状骨々折と診断された症例を経験した. そこで, 今回我々は, 二輪モーターサイクルロードレースにおける舟状骨々折の受傷機転について転倒時の映像を中心に検討したので報告する. 〔症例〕某ワークスチームに所属するプロライダー(25歳, 身長167cm, 体重65kg)である. 1997年, 全日本GP250ccクラス, ランキング2位, 1997年世界選手権オーストラリアGP(500cc)7位という経歴を持つ...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.374-374
Hauptverfasser: 吉田昌平, 前田昭美, 原邦夫, 沼倉たまき, 熊崎大輔, 小出裕美子, 舌正史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:一般的な舟状骨々折の受傷機転は, 転倒による地面での手関節背屈強制とされ過去に多数報告されている. 今回我々は, 二輪モーターサイクルロードレースにおいて転倒前にすでに手関節の痛みを訴え, 舟状骨々折と診断された症例を経験した. そこで, 今回我々は, 二輪モーターサイクルロードレースにおける舟状骨々折の受傷機転について転倒時の映像を中心に検討したので報告する. 〔症例〕某ワークスチームに所属するプロライダー(25歳, 身長167cm, 体重65kg)である. 1997年, 全日本GP250ccクラス, ランキング2位, 1997年世界選手権オーストラリアGP(500cc)7位という経歴を持つ, 世界トップクラスのライダーである. 1998年5月30日, 世界二輪ロードレース選手権5000ccクラスの公式予選の際, 左コーナリング中にハイサイド型による転倒で受傷し, 左手舟状骨々折と診断された. 本症例は, 転倒前にすでに手関節の痛みを訴えており, 転倒前の大きなバイクの変化が, 転倒以前に舟状骨々折を引き起こしたと疑われた症例であった.
ISSN:0289-3770