二分脊椎の装具

二分脊椎症では, 下肢の麻痺による筋力不均衡, 痙性, 体重負荷および不良肢位といった要因が組み合わさり, 種々の下肢変形が起こりうる. 沖は, 下肢変形は第3, 4, 5腰髄の麻痺レベルが多く, 発生率は90%以上と報告している. 今回, 股関節内旋を伴う両内反踵足と, 股関節外旋を伴う両外反扁平足を呈する脊髄髄膜瘤術後の二症例に対して, ツイスターベルト付プラスチックAFOを使用することにより改善がみられた. 二分脊椎症における歩行能力阻害因子となる変形, 拘縮の発生防止に有効であると考えられる装具を紹介する. 〔症例〕症例1. 脊髄髄膜瘤L4レベル不全麻痺の3歳7ヶ月女児. 生後4ヶ月時...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.358-358
Hauptverfasser: 大原ともみ, 西山直樹, 並河孝, 平田順一, 松尾洋史, 柴田奈緒美, 大橋潤一, 辻村源司郎, 中井裕之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:二分脊椎症では, 下肢の麻痺による筋力不均衡, 痙性, 体重負荷および不良肢位といった要因が組み合わさり, 種々の下肢変形が起こりうる. 沖は, 下肢変形は第3, 4, 5腰髄の麻痺レベルが多く, 発生率は90%以上と報告している. 今回, 股関節内旋を伴う両内反踵足と, 股関節外旋を伴う両外反扁平足を呈する脊髄髄膜瘤術後の二症例に対して, ツイスターベルト付プラスチックAFOを使用することにより改善がみられた. 二分脊椎症における歩行能力阻害因子となる変形, 拘縮の発生防止に有効であると考えられる装具を紹介する. 〔症例〕症例1. 脊髄髄膜瘤L4レベル不全麻痺の3歳7ヶ月女児. 生後4ヶ月時, Vojta訓練開始. 2歳で伝い歩き開始し, 2歳2ヶ月L型ウォーカー使用にて歩行. 股関節内旋・内反踵足著明. 立位時内旋角左60°右30°, 背屈角度左60°右40°. 筋力テストでは両足関節背屈4, 底屈2.
ISSN:0289-3770