機能訓練事業における高齢障害者を対象にした体力測定の実施
壮年期以降の身体能力の低下は, 加齢に伴う生理学的要因に加え, 心理的, 社会的な生活環境要因の関与が大きい. 壮年期を対象とした体力測定の実施や, 結果の提示をすることは, 運動の意義や生活習慣の見直しなど, 自己の健康観に対する生涯学習としての効果も高いと考える. 60歳以上の高齢者を対象にした体力測定については, 高齢化社会の進展に伴い, 測定項目や年代別平均値などの研究報告も近年増加している. 一方で, 障害者の日常生活に必要な活動能力は, 社会生活を自立して行うことができるかという日常生活動作(以下ADL)や生活関連動作(以下APDL)の自立度を指標にしたものが多い. 障害を有しなが...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.329-329 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 壮年期以降の身体能力の低下は, 加齢に伴う生理学的要因に加え, 心理的, 社会的な生活環境要因の関与が大きい. 壮年期を対象とした体力測定の実施や, 結果の提示をすることは, 運動の意義や生活習慣の見直しなど, 自己の健康観に対する生涯学習としての効果も高いと考える. 60歳以上の高齢者を対象にした体力測定については, 高齢化社会の進展に伴い, 測定項目や年代別平均値などの研究報告も近年増加している. 一方で, 障害者の日常生活に必要な活動能力は, 社会生活を自立して行うことができるかという日常生活動作(以下ADL)や生活関連動作(以下APDL)の自立度を指標にしたものが多い. 障害を有しながら自立した生活を営み, ADL・APDLの自立度という尺度においては変化を示さない対象にとって, 自己の行動体力を知ることは, 自己の健康観や生活習慣の見直しを促進し, 活動性や自立度の維持のために重要と考える. 今回, 我々は機能訓練事業への参加者を対象に体力測定を実施し, 若干の知見を得たので報告する. |
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ISSN: | 0289-3770 |