訪問リハビリ利用者の身体的・社会的背景
公的介護保険が導入された現在, 地域医療における訪問リハビリテーション(以下訪問リハ)のニーズは高まってきている. そこで, 訪問リハを実施した対象者の身体的かつ社会的背景を再調査し, 訪問リハが継続されなかった症例の要因について調査したので報告する. 〔対象と方法〕対象は, 平成8年3月から訪問リハを試みた58例とし, 全例に対し, 日常生活自立度判定基準(以下寝たきり度分類)や介護者・訪問リハの目標等を調査した. そのうち訪問リハが継続されなかった症例についてその理由等もあわせて調査した. 〔結果〕全例の寝たきり度分類はJランク:5名・Aランク:11名・Bランク:18名・Cランク:24名で...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.237-237 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 公的介護保険が導入された現在, 地域医療における訪問リハビリテーション(以下訪問リハ)のニーズは高まってきている. そこで, 訪問リハを実施した対象者の身体的かつ社会的背景を再調査し, 訪問リハが継続されなかった症例の要因について調査したので報告する. 〔対象と方法〕対象は, 平成8年3月から訪問リハを試みた58例とし, 全例に対し, 日常生活自立度判定基準(以下寝たきり度分類)や介護者・訪問リハの目標等を調査した. そのうち訪問リハが継続されなかった症例についてその理由等もあわせて調査した. 〔結果〕全例の寝たきり度分類はJランク:5名・Aランク:11名・Bランク:18名・Cランク:24名であり, リハ目標は生活状況維持24名ADL維持・指導20名環境評価6名社会参加の促進5名運動機能向上2名家屋改造1名であった. 在宅リハの中止例は32例で, 理由は死亡9名, 評価の後実施せず7名, 体調悪化6名, 目標達成4名, 他施設利用3名, 本人・家族の希望3名であった. 〔考察〕寝たきり度分類のB・Cランクが72.4%であるため重度な身体的障害を持っている症例が多く医療的管理や介護者に対する精神的支援・指導を十分に行う必要があると考えられた. 中止例の理由として46.9%が死亡や体調の悪化が原因であり訪問リハビリの実施が, その要因ではないもののリハスタッフも出来るだけ医学的知識を持って援助する必要性があると思われた. |
---|---|
ISSN: | 0289-3770 |