大腿骨頭壊死症に対する浅腸骨回旋動静脈付き骨移植術後の理学療法
大腿骨頭壊死症は, 股関節痛と高度な股関節の機能障害をきたす疾患で, その原因はなお不明であり, 症例の多くは観血的療法の適応となる. 今回我々は, 浅腸骨回旋動静脈を用いた血管柄付き骨移植術後の成績について調査したので報告する. 〔対象〕対象は, 術後5年以上経過した54例63関節で, 大腿骨頭壊死症の分類には厚生省特定疾患特発性大腿骨頭壊死症調査研究班の分類を, 臨床評価には日本整形外科学会変形性股関節症判定基準点数(以下JOAスコア)を用いた. 〔術後理学療法〕手術後の経過は, 手術翌日よりBed upを開始し, 術後3病日よりCPM開始, 術後10病日で車椅子乗車ならびに理学療法室での...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.197-197 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 大腿骨頭壊死症は, 股関節痛と高度な股関節の機能障害をきたす疾患で, その原因はなお不明であり, 症例の多くは観血的療法の適応となる. 今回我々は, 浅腸骨回旋動静脈を用いた血管柄付き骨移植術後の成績について調査したので報告する. 〔対象〕対象は, 術後5年以上経過した54例63関節で, 大腿骨頭壊死症の分類には厚生省特定疾患特発性大腿骨頭壊死症調査研究班の分類を, 臨床評価には日本整形外科学会変形性股関節症判定基準点数(以下JOAスコア)を用いた. 〔術後理学療法〕手術後の経過は, 手術翌日よりBed upを開始し, 術後3病日よりCPM開始, 術後10病日で車椅子乗車ならびに理学療法室での運動療法を開始した. 全例で坐骨支持式免荷装具の完成後, 実用歩行訓練, 日常生活動作(以下ADL)指導等を行い, 術後平均6週で退院となった. 術後5ヶ月で, 移植した骨柱の状態を確認し, 部分荷重(1/3)を開始する. 術後6ヶ月を目安に全荷重負荷となる. |
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ISSN: | 0289-3770 |