坂道歩行の呼吸困難軽減のために

慢性閉塞性肺疾患の理学療法における主訴の多くは, 坂道歩行時の息切れの軽減にある. そこで今回は, 坂道歩行時の呼吸様式に焦点をおき, 平地歩行より運動強度の大きい坂道歩行で呼吸様式の違いが身体にかかる運動強度を変化させられるかについて検討したので報告する. 〔対象〕被験者は, 健常若年女性15名とした. 年齢は20.2±1.7歳, 身長は157.1±4.6cm, 体重は50.5±5.8kgであった(Mean±SD). 〔方法〕坂道歩行はキャタピラ式トレッドミル(SAKAI社製SPR702)を使用し, 歩行速度は時速3.2km, 傾斜角度は7%とした. 歩行時間は定常状態を考慮し5分間とした....

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Veröffentlicht in:理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.188-188
Hauptverfasser: 大重匡, 吉元洋一, 佐々木順一, 榊間春利, 大渡昭彦, 木山良二, 森本典夫, 吉田義弘, 坂江清弘, 石塚みゆき, 馬場智恵子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:慢性閉塞性肺疾患の理学療法における主訴の多くは, 坂道歩行時の息切れの軽減にある. そこで今回は, 坂道歩行時の呼吸様式に焦点をおき, 平地歩行より運動強度の大きい坂道歩行で呼吸様式の違いが身体にかかる運動強度を変化させられるかについて検討したので報告する. 〔対象〕被験者は, 健常若年女性15名とした. 年齢は20.2±1.7歳, 身長は157.1±4.6cm, 体重は50.5±5.8kgであった(Mean±SD). 〔方法〕坂道歩行はキャタピラ式トレッドミル(SAKAI社製SPR702)を使用し, 歩行速度は時速3.2km, 傾斜角度は7%とした. 歩行時間は定常状態を考慮し5分間とした. なお, 歩行開始前には安静坐位を5分間とらせた. 歩行時の呼吸方法は2種の異なった呼吸様式に従わせておこなった. すなわち1つ目の呼吸様式は呼気と吸気の時間の比を2対1として口頭指示した方法(以下呼気延長法), 2つ目の呼吸様式は呼気と吸気の時間の比を1対2として口頭指示した方法(以下吸気延長法)でおこなわせた.
ISSN:0289-3770