ネフローゼ症候群に肺ムコール症を合併した一症例

本症例はネフローゼ症候群治療中, 呼吸器感染症の中でも稀とされる肺ムコール症を発症し, 一時重篤な状態に陥ったが, 酸素療法・薬物療法・呼吸リハビリなどにより一命を取り止めることができた. さらにネフローゼ症候群に対して長期間大量投与されたステロイド剤の副作用によると思われるステロイドミオパチーを合併したが, ステロイド剤の減量および運動療法により改善させることができた. 包括的医療が重要視される中で理学療法士が重要な立場にあったと思われる貴重な症例を経験したので報告する. 〔症例〕16歳男性(診断):ネフローゼ症候群・肺ムコール症・ステロイド糖尿病・ステロイドミオパチー(経過および治療):6...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.117-117
Hauptverfasser: 小幡孝志, 安江誠人, 藤代国幸, 海野光信, 森田博紀, 宇佐美郁治, 森川郁子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本症例はネフローゼ症候群治療中, 呼吸器感染症の中でも稀とされる肺ムコール症を発症し, 一時重篤な状態に陥ったが, 酸素療法・薬物療法・呼吸リハビリなどにより一命を取り止めることができた. さらにネフローゼ症候群に対して長期間大量投与されたステロイド剤の副作用によると思われるステロイドミオパチーを合併したが, ステロイド剤の減量および運動療法により改善させることができた. 包括的医療が重要視される中で理学療法士が重要な立場にあったと思われる貴重な症例を経験したので報告する. 〔症例〕16歳男性(診断):ネフローゼ症候群・肺ムコール症・ステロイド糖尿病・ステロイドミオパチー(経過および治療):6歳時にネフローゼ症候群を発症しその後二度再発するもステロイド剤・免疫抑制剤の投与により寛解したが, 2000年3月22日に尿蛋白陽性・低アルブミン血症・高コレステロール血症が出現し, ステロイド剤・免疫抑制剤を増量し, 経過観察した.
ISSN:0289-3770