下部体幹での姿勢制御が胸郭運動および安静時換気量に及ぼす影響

〔目的〕呼吸器疾患に対する体幹の安定化は, 胸郭可動性を高め, 良好な呼吸パターンを引き出し, 呼吸困難感が緩和することを臨床上多く経験する. 下部体幹での姿勢制御機構の向上は体幹の安定化を高め, 胸郭運動系は姿勢制御の影響から開放されるものと考えている. 今回我々は, 下部体幹での姿勢制御が, 胸郭運動および安静時換気量に及ぼす影響に関し, 興味ある結果が得られたので報告する. 〔方法〕対象被験者は脊柱に障害のない健常成人10名であった. 体幹の安定化を計る方法として, インターリハ社製のエアースタビライザーを椅子上に置き, 被験者に座ってもらった. そして頭部, 体幹上部を空間上可及的に移...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.114-114
Hauptverfasser: 柿崎藤泰, 角本貴彦, 高江洲千恵, 松永勇紀, 福井勉, 田中一正
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕呼吸器疾患に対する体幹の安定化は, 胸郭可動性を高め, 良好な呼吸パターンを引き出し, 呼吸困難感が緩和することを臨床上多く経験する. 下部体幹での姿勢制御機構の向上は体幹の安定化を高め, 胸郭運動系は姿勢制御の影響から開放されるものと考えている. 今回我々は, 下部体幹での姿勢制御が, 胸郭運動および安静時換気量に及ぼす影響に関し, 興味ある結果が得られたので報告する. 〔方法〕対象被験者は脊柱に障害のない健常成人10名であった. 体幹の安定化を計る方法として, インターリハ社製のエアースタビライザーを椅子上に置き, 被験者に座ってもらった. そして頭部, 体幹上部を空間上可及的に移動しないよう指示し, 腰椎レベルでの運動で前後, 左右方向に体重移動を試みた. 施行時間は腰椎レベルでの運動速度や運動範囲の制御が可能になった時点までとし, 今回は約5~10分でその程度に達した.
ISSN:0289-3770