脳卒中片麻痺患者の立位バランス向上に向けた探索動作訓練の検討
一般的にバランス能力向上に対する重心移動訓練は, 動作反復による習慣的な理論を用いたものがほとんどであり, 主体の内部変化を十分に説明することはできない. 課題遂行能力の向上に伴う主体の内部変化のひとつに, 課題遂行時の知覚能力の向上が挙げられる. 本研究では, 立位時足底部でのスポンジの厚さを識別するという知覚能力の向上を求めた訓練が, 立位バランスにどのように影響するかを検討した. 〔症例紹介〕症例は脳梗塞発症後, 約4ヶ月半経過した58歳, 男性の左片麻痺患者(症例1). および, 脳内出血発症後, 約2ヶ月経過した51歳, 女性の左片麻痺患者(症例2)の2例とした. 〔方法〕通常の運動...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.99-99 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 一般的にバランス能力向上に対する重心移動訓練は, 動作反復による習慣的な理論を用いたものがほとんどであり, 主体の内部変化を十分に説明することはできない. 課題遂行能力の向上に伴う主体の内部変化のひとつに, 課題遂行時の知覚能力の向上が挙げられる. 本研究では, 立位時足底部でのスポンジの厚さを識別するという知覚能力の向上を求めた訓練が, 立位バランスにどのように影響するかを検討した. 〔症例紹介〕症例は脳梗塞発症後, 約4ヶ月半経過した58歳, 男性の左片麻痺患者(症例1). および, 脳内出血発症後, 約2ヶ月経過した51歳, 女性の左片麻痺患者(症例2)の2例とした. 〔方法〕通常の運動療法と足底部にてスポンジの厚さを識別する訓練(以下, 探索動作訓練)の有効性を検討するために, A-B-Aシングルケースデザインを用いた. 第1基礎水準期には2週間の通常の運動療法を実施し, 治療操作期には通常の運動療法に加え, 探索動作訓練を2週間行った. |
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ISSN: | 0289-3770 |