膝前十字靱帯損傷膝における大腿四頭筋単独収縮が脛骨の前方移動に及ぼす影響

膝前十字靱帯(以下ACL)再建術後の大腿四頭筋訓練に非荷重位での膝伸展運動があり, 当院では膝伸展による膝関節のバイオメカニクス的な先行研究を基盤として, ACLに伸張ストレスをかけないよう努めている. 今回我々はこの膝伸展運動を見直し, 新しい知見を得たので報告する. 〔対象と方法〕対象は本研究の主旨に同意が得られた一側のACL機能不全患者10名(男性4名, 女性6名, 平均年齢28.3歳)であり, 全例受傷時とは別にACL機能不全に起因する膝崩れ現象を経験していた. 方法は, 健常な膝(以下健常膝)とACL機能不全のある膝(以下ACL膝)を30, 60, 90, 120度の屈曲位で矢状面上...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.81-81
Hauptverfasser: 今屋建, 勝木秀治, 藤島理恵子, 林宏樹, 若林一成, 武田寧, 内山英司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:膝前十字靱帯(以下ACL)再建術後の大腿四頭筋訓練に非荷重位での膝伸展運動があり, 当院では膝伸展による膝関節のバイオメカニクス的な先行研究を基盤として, ACLに伸張ストレスをかけないよう努めている. 今回我々はこの膝伸展運動を見直し, 新しい知見を得たので報告する. 〔対象と方法〕対象は本研究の主旨に同意が得られた一側のACL機能不全患者10名(男性4名, 女性6名, 平均年齢28.3歳)であり, 全例受傷時とは別にACL機能不全に起因する膝崩れ現象を経験していた. 方法は, 健常な膝(以下健常膝)とACL機能不全のある膝(以下ACL膝)を30, 60, 90, 120度の屈曲位で矢状面上外側方から, それぞれの角度で筋収縮のない安静側臥位(以下安静時)と, 椅坐位で下腿遠位へ抵抗を加えた等尺性の膝伸筋収縮がある状態(以下伸展時;下腿遠位を徒手にて固定した肢位で, 強く膝を伸展. )にてX線撮影を行った.
ISSN:0289-3770