リフティング動作時の筋活動分析

リフティング動作は主に骨盤の後傾と脊柱の伸展運動からなり, その主動筋は大殿筋および背筋群である. 近年, リフティング動作における解剖学的, 筋電図学的研究より内腹斜筋および腹横筋が脊柱伸展運動に作用するとされている. 一方1998年Porterfieldらは, 広背筋も大殿筋とともに腰背筋膜を介しリフティング動作時の脊柱骨盤安定性に作用すると報告している. しかしながら詳細な報告はなく, その活動様式については明らかになっていない. 今回, これらリフティング動作に関係するとされる筋がどのように活動するかを筋電図学的に検討した. 〔対象〕腰部に既往のない成人男性7名を対象とした. 平均年齢...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.71-71
Hauptverfasser: 城由紀子, 下野俊哉, 古川公宣, 馬上直子, 立松百合子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:リフティング動作は主に骨盤の後傾と脊柱の伸展運動からなり, その主動筋は大殿筋および背筋群である. 近年, リフティング動作における解剖学的, 筋電図学的研究より内腹斜筋および腹横筋が脊柱伸展運動に作用するとされている. 一方1998年Porterfieldらは, 広背筋も大殿筋とともに腰背筋膜を介しリフティング動作時の脊柱骨盤安定性に作用すると報告している. しかしながら詳細な報告はなく, その活動様式については明らかになっていない. 今回, これらリフティング動作に関係するとされる筋がどのように活動するかを筋電図学的に検討した. 〔対象〕腰部に既往のない成人男性7名を対象とした. 平均年齢, 身長, 体重はそれぞれ24±1.6歳, 173.0±2.9cm, 66.9±8.9kgであった. 〔方法〕今回のリフティング動作は両上肢を下垂させ, 体幹の角度を90度, 60度と30度の前傾姿勢にて5秒間保持させた静的動作とした. その際, 両上肢には負荷なし, 5kgと10kgの重量物を把持させた.
ISSN:0289-3770