足底感覚刺激が静的・動的立位バランスに及ぼす影響
下肢の体性感覚は, 立位や歩行など抗重力肢位における姿勢バランスの調節に必要な情報の一つである. 私達は, 昨年の本学会で足底感覚障害を有する患者を対象に足底感覚刺激による静的立位バランス機能の改善を報告した. そこで今回, 足底感覚刺激による効果について, 静的および動的立位バランスでの比較をおこなうとともに, 臨床症状と足底感覚刺激による効果との関連性について検討し, 運動療法への具体的な指針を得ることを目的とした. [対象と方法]対象は, 立位・歩行・階段昇降が自立し, 測定における同意および指示の理解が得られた患者50名とした. 対象疾患は, 脳血管障害, 多発神経炎, 頸髄症, 糖尿...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.31-31 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 下肢の体性感覚は, 立位や歩行など抗重力肢位における姿勢バランスの調節に必要な情報の一つである. 私達は, 昨年の本学会で足底感覚障害を有する患者を対象に足底感覚刺激による静的立位バランス機能の改善を報告した. そこで今回, 足底感覚刺激による効果について, 静的および動的立位バランスでの比較をおこなうとともに, 臨床症状と足底感覚刺激による効果との関連性について検討し, 運動療法への具体的な指針を得ることを目的とした. [対象と方法]対象は, 立位・歩行・階段昇降が自立し, 測定における同意および指示の理解が得られた患者50名とした. 対象疾患は, 脳血管障害, 多発神経炎, 頸髄症, 糖尿病, 透析中の腎不全などであった. 対照群として健常者の測定もおこなった. 測定はアニマ社製重心動揺計(G6100)を用いた. 静的立位バランスは閉脚立位, および厚さ3mmの小円盤を5つつけたシートを足底に入れた閉脚立位をそれぞれ開眼閉眼で2回ずつ測定した. |
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ISSN: | 0289-3770 |