指椎間距離に影響を与える肩関節因子の検討

指椎間距離(以下, CTD)は肩関節内旋に依存するとされている. しかし, 肩関節は複合関節であり, 肩甲上腕関節, 肩甲胸郭関節の運動範囲や, 肩関節伸展, 肘屈曲の要素なども関係し, その因子を特定するのは困難である. そこで, 今回はCTDに影響を与える因子について, 検討したので報告する. 〔対象〕29例57関節(平均年齢64±10.6歳)を対象とした. 肩関節障害(主に肩関節周囲炎)のある23例26関節(以下, 患側群)と, 特に肩に愁訴がなく健常側と考えられる27例31関節(以下, 健側群)に分類した. 〔方法〕測定は, ゴニオメーターを用い, 同一検者が実施した. 測定項目は,...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.29-29
Hauptverfasser: 平岡範人, 種池英次, 手塚康貴, 森野恭典, 畠中耕志, 森本宏, 中村幹夫, 松尾篤, 藤原求美, 高木紫穂, 橋本務
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:指椎間距離(以下, CTD)は肩関節内旋に依存するとされている. しかし, 肩関節は複合関節であり, 肩甲上腕関節, 肩甲胸郭関節の運動範囲や, 肩関節伸展, 肘屈曲の要素なども関係し, その因子を特定するのは困難である. そこで, 今回はCTDに影響を与える因子について, 検討したので報告する. 〔対象〕29例57関節(平均年齢64±10.6歳)を対象とした. 肩関節障害(主に肩関節周囲炎)のある23例26関節(以下, 患側群)と, 特に肩に愁訴がなく健常側と考えられる27例31関節(以下, 健側群)に分類した. 〔方法〕測定は, ゴニオメーターを用い, 同一検者が実施した. 測定項目は, 肩甲骨固定での肩内旋(以下, GHIR)および非固定での肩内旋(以下, TSIR), 肩屈曲, 肩外旋, 肩伸展, およびCTDとした. また, TSIRよりGHIRを差し引いた角度を肩甲胸郭関節の可動範囲(以下, STIR)とした. なお, CTDのみ自動運動とし, ROM測定は, 他動運動で実施した.
ISSN:0289-3770