変形性股関節症に対する運動療法の筋力および運動機能に及ぼす影響について

1984年より当院において変形性股関節症(以下変股症)患者に対する保存的運動療法を行っている. この運動療法の実施において疼痛の改善がみられることを過去の報告で述べている. 今回, 運動の実施が疼痛スコアの分類やX線像の分類にどのような影響をもたらすかを知るために調査した. 〔対象および方法〕1993年2月から2000年3月の間で当院整形外科を受診し変股症と診断された患者のうち運動療法を実施し, 疼痛の変化が見られなかった61症例122関節. 年齢は21歳から72歳までの平均48.6±12.7歳. 性別は男性7例女性54例であった. 疼痛の変化による影響を除くため, 疼痛スコアの変化した群を除...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.15-15
Hauptverfasser: 今久保伸二, 古谷逸夫, 小池達也, 大橋弘嗣, 広橋賢次
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:1984年より当院において変形性股関節症(以下変股症)患者に対する保存的運動療法を行っている. この運動療法の実施において疼痛の改善がみられることを過去の報告で述べている. 今回, 運動の実施が疼痛スコアの分類やX線像の分類にどのような影響をもたらすかを知るために調査した. 〔対象および方法〕1993年2月から2000年3月の間で当院整形外科を受診し変股症と診断された患者のうち運動療法を実施し, 疼痛の変化が見られなかった61症例122関節. 年齢は21歳から72歳までの平均48.6±12.7歳. 性別は男性7例女性54例であった. 疼痛の変化による影響を除くため, 疼痛スコアの変化した群を除外した. 分析データは, KIN/COMにより測定した等尺性外転および伸展筋力, 運動機能として30秒間の片脚起立およびステップ動作回数, 日本整形外科学会変股症判定基準による疼痛スコアの変化およびX線像におけるE, severinによる臼蓋分類を用いた. 分析は疼痛スコアおよびX線像の分類における筋力と運動機能の変化を求めた. なお, 筋力と運動機能は初回測定時の値に対する最高値のパーセンテージを変化率として求めた.
ISSN:0289-3770