脳性麻痺児の坐位における圧中心動揺

脳性麻痺の分類で痙直型両麻痺(以下SD)と診断された子供たちの歩行能力は, 一様ではない. 歩行能力の差には, 下肢の随意性や支持性の問題のみならず, その他の因子も関与していることを, 我々は日々治療の中で感じている. 今回平衡機能計を用いSD児の坐位における圧中心(以下COP)を測定し, 歩行能力との関連性について報告する. 〔対象〕当院にて治療を行なっている5~12歳のSD児と診断された歩行が可能な48名を対象とした. 分類は歩行器使用群(以下A群)16名・両側ロフストランド杖使用群(以下B群)16名・独歩群(以下C群)16名であった. なお歩行時に装具は使用していた. 又, 比較群とし...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.10-10
Hauptverfasser: 松崎哲治, 松崎祐子, 林克樹, 渕雅子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脳性麻痺の分類で痙直型両麻痺(以下SD)と診断された子供たちの歩行能力は, 一様ではない. 歩行能力の差には, 下肢の随意性や支持性の問題のみならず, その他の因子も関与していることを, 我々は日々治療の中で感じている. 今回平衡機能計を用いSD児の坐位における圧中心(以下COP)を測定し, 歩行能力との関連性について報告する. 〔対象〕当院にて治療を行なっている5~12歳のSD児と診断された歩行が可能な48名を対象とした. 分類は歩行器使用群(以下A群)16名・両側ロフストランド杖使用群(以下B群)16名・独歩群(以下C群)16名であった. なお歩行時に装具は使用していた. 又, 比較群として6~10歳の健常児群(以下D群)38名についても同様に測定を行なった. 〔方法〕測定方法は静的重心動揺システム(2枚用・アニマ社製・G-5500)を用いフォースプレート上にW-Sitting(とんび坐り)を保持し, 姿勢保持直後の初期応答後30秒間・20Hzにて計測した.
ISSN:0289-3770